心得

カマキリを飼育するのなら覚悟を決めて

さて、きっとこのサイトに辿り着いたと言う事はカマキリの飼育をかじっている方に違いないかと思います。
皆さんはカマキリの飼育を始めたきっかけはなんでしょう?

私は子供が理科の授業で観察する昆虫を欲しがったのでバッタを追いかけて網を振り回して居たらたまたま網にカマキリの赤ちゃんが入って居たと言うのが出会いでした。
偶然の出会いからここまでカマキリにのめり込むだなんて…不思議なものですが運命の出会いだったと確信しております(笑)

ここではそのきっかけをくれたカマキリの飼育録をまとめると共にそれ以降飼育したカマキリの事にも触れていければと思います。

カマキリは本来飼育が難しいと言われている生き物なのですが、しっかり飼育方法を調べてしっかり観察をして手間を省かず愛を持って飼育をしてあげればそこまで難しくもないかと思います。

飼育をする際には実際に飼育経験がある方のサイトを覗いたり本を調べたり、私も色々試行錯誤をしました。ここで気を付けないといけないのは得た情報の全てを鵜呑みにしてはいけないと言う事です。私も私なりに試した結果の飼育方法などを紹介していますが、私が選んだ飼育方法があなたの飼育環境での飼育方法としてマッチするかはまた別問題です。

飼育下は飼育下でも環境は様々だと思います。私も出来るだけ広い視野を持っての紹介を心がけたいと思っていますがどれが本当に正しい飼育方法かなんて確証は全くないのです。ですから私の飼育方法だけではなく他のサイトも是非覗きに行ってください。そして照らし合わせてどの方法を選ぶのか、はたまた新たな方法を独自に編み出すのもきっと有りでしょう。自分の手元に居るカマキリにとってどうするのがいいのか、用意された話の再現をするのではなくよく考える事が必要です

とりあえず飼育を始めるにあたって責任を持つ覚悟をして下さい。

カマキリを飼育する上で私が決めた心得をいくつかあげてみたいと思います。

1「カマキリ以外は餌だと思え」

ちょっと極論過ぎる気もしますが、カマキリを飼育する上で必ず必要なものが生餌になります。

慣れていない人は与えるのに抵抗がありますよね。しかしカマキリを飼うと決めたらそんな事は言ってられません。餌を与えないとカマキリが死んでしまいます。心を鬼にしてしっかり餌やり出来る様にしましょう。餌の虫も無駄死にをするのではなくカマキリの糧となるわけです。感謝していただけばいいんです。人間が肉を食べるのと同じです。これは自然下でも必ず起こりうる食物連鎖ですから気負いの必要はありません。もしこれが出来ないと言うのならカマキリを飼う資格はないと思います。
カマキリを飼育したからにはもうあなたは自分で餌を取りに行けない小鳥に餌を運ぶ親鳥です。あなただけがカマキリの頼りです。しっかり覚悟を決めましょう。

2「必ず羽化まで持っていく」

元々羽化した個体を飼って居る人には無縁な話ですけどカマキリを飼育していての最大のイベントは脱皮+羽化だと思います。ここがカマキリ飼育を難しくしている最大の難関でもあるのではないでしょうか。
サポートが大変なイベントではありますがこれを経ていくと成虫から飼って居るよりずっとカマキリに愛着が湧くと思いますよ。
他の虫がどの程度かわかりませんが、カマキリは6~8程度脱皮をします。この度に手間を惜しまずしっかり管理をしてあげる事が重要です。脱皮に失敗してしまうとカマキリは命を落とす可能性もあります。
飼育下での利点はまず外敵が居ない事です。敵が居ないと言う事はしっかり管理をしてあげれば多くのカマキリが成虫になれるはずです。カマキリを飼育するからには自然界で生息していると1割程度しか成虫になれないと言われるカマキリの生存率をあげてやる!くらいの気持ちでしっかり責任を持って飼育をしてあげましょう。

3「最後まで面倒を見る」

私はカマキリを飼育して暫くは羽化をしたら外で繁殖相手を見つけてもらう為に外に逃がして居ました。小さい頃から虫でもなんでも捕まえては逃がして~って学校とかでもそんなノリで軽く逃がしたりしていましたよね。しかしこうして一度飼育をした生き物を外に逃がす事は色々と問題があるそうです。飼育下で暮らす事で得てしまう細菌などをそれがない自然下に持ち込んでしまうと困った事になる、一度生まれた場所を離れる事があればもう二度とそこに戻してはいけないと言う考えが大切なんだそうです。

しかし生き物たちの最終目的は子孫繁栄です。

子孫を残す為に生まれて来たようなものなのにその機会を人間のエゴで奪ってしまうのはカマキリが気の毒ですよね?しかし飼育下でカマキリをオスメス揃えて交尾して貰わない限り子孫なんて残せません。ですから基本そこも覚悟の上で飼育を決めないといけません。

自分が出会ってつかまえたがためにそのカマキリが自然の中には戻れず繁殖相手も見つけられず余生を全うするのをただ待つ生き方に…よくよく考えるとなかなかしんどいものがありますよね。

ここがどうしても辛いのであれば秋頃の繁殖後のカマキリを捕まえて来るといいかもしれません。(秋冬の寿命が近い個体ですね)

4「命と向き合っていると言う気持ちを忘れない」

例え人に言わせたらただの「虫けら」の存在のカマキリだとしても飼育をするとなったならひとつのかけがえのない命を持った生き物である事を忘れずに大切に飼育をしていってあげましょう。

そして餌の虫たちも立派な生き物です。感謝を忘れずに★

飼育をするからには「うちの子」ですから責任を自覚しましょう。