卵嚢からの飼育1【孵化する数とその性質】

 カマキリの卵から生まれる幼虫の孵化数は200匹以上?!

まずカマキリが命を懸けて産んだ大事な卵嚢を持ち帰るならそれ相応の覚悟が必要です。

なんとしてでも孵化したカマキリの赤ちゃんたちの面倒を見ると言う覚悟です
覚悟を決めたあなたは実際の孵化の動画を見て心の準備もどうぞw

★2018年度版、孵化の瞬間

カマキリを大事に育ててあげたい!その気持ちさえあればもう準備はオッケーですが孵化したてのカマキリは成虫のカマキリの場合などとはまた違った工夫が必要になってくるので具体的にみていきましょう。


孵化した日のチョウセンカマキリの初齢幼虫達

カマキリの卵を侮ってはいけません。その理由が生まれる数にあります。なんとその数200匹なんて話もあるそうです。
我が家で一番多いもの(2017年度)でチョウセンカマキリの卵は166匹生まれました。しかしそう大量に生まれる卵ばかりでもないそうです。

よくあるパターンが50~80匹程度の孵化と言われています。

実際そのくらいの数の孵化を見られた卵が我が家でもありました。
★2018年度版孵化動画、こちらは孵化数200程度

ここは私の想像も入りますが孵化の数が200匹など大量な場合は恐らくカマキリが卵をひとつだけ産んだ場合になるかと思います。

私は妊婦のカマキリを見張っていた経験がないので何とも言えませんが、どのメスカマキリも基本200匹くらいの卵を産む力が備わっているようです。

産む回数も量も親カマキリの個体差もあり決まりきったものではないと思われますが、5回程度までに分けて小出しで産むのが基本なようです。卵を産むのもすごい労力がいるでしょうから休み休みなのかもしれません。一度に大量に孵化する卵を産んだお母さんカマキリはきっとすこぶる元気だったんじゃないかなと思います。勝手な想像からの予測になりますが一度に産むってなんだかキレ良くていいイメージなので(笑)

2018年度孵化前オオカマキリ卵嚢3つ

2018年度春孵化予定のオオカマキリの卵嚢3つ

こちらの三つの卵嚢を比較してもそれぞれ大きさがかなり違いますよね?真ん中のものはこの卵嚢に出会うまでに見つけた中でも1番の大物でした。

私が見つけた卵嚢を比較する限り真ん中の様に5cm近くある大きめのよりも上下の少し小さ目の3cm~4cm程度のものの方が多いです。

ちなみにオオカマキリの場合に限らず卵嚢の大きさにはハラビロ、チョウセンでも違いがあります。

今までの孵化経験から卵嚢のサイズの違いと生まれるカマキリの数の違いは比例していると思っています。

自分が見つけて来た卵嚢から200匹よりカマキリの生まれる量が少ない可能性が高いとなると残念さも多少ありますが飼育をする上では少し安心しますよね。そもそも1匹1匹数えて飼育する人あまり居ないでしょうけど(笑)

お世話をする事を考えると大量過ぎると対応しきれない可能性がありますから通常あまり数生まれなくてもいいですよね。しかしよく聞く「200匹」ですがそれよりも多いパターンもあるのは肝に銘じておきましょう。

大所帯を受け入れるだけの覚悟と心の余裕と準備は必要かもしれません。もしそうなったらある意味「当たり」ですよね。たくさんの生命の誕生は感動的な瞬間ですから数が多ければ多い程喜びも増えると言うものです。これほどまでにたくさんの命が卵嚢の中にどうやって納まっていたのか不思議になりますね。

孵化後の卵嚢

孵化後の卵嚢

カマキリの卵の孵化の回数は1度だけと言うのは嘘?

孵化後の卵嚢を見ると幼虫達が卵から這い出して来た時に装備していたぬけがらがぶら下がっているのが分かります。カマキリは卵嚢から這い出して来る時はイモムシの様な姿をしているのですが外に出ると糸のようなもので卵嚢からぶら下がり、早速第一回目の脱皮をしてカマキリの形になるのでその時の脱皮のぬけがらが残っているのです。通常自然下では風などで飛ばされてしまいますが飼育下では残るのでよく観察を出来ると思います。ここぞとばかりにじっくり見ましょう♪

孵化後の卵嚢からぶらさがるぬけがら

2017.5.24

オオカマキリ

孵化後のチョウセンカマキリ卵嚢からぶらさがるぬけがら

チョウセンカマキリ

カマキリ達は卵嚢から「一度に全員出てくる」とよく言いますが経験上それには限りません。

決して一気に出て来るだけではないのです★

我が家のオオカマキリ卵嚢からもハラビロカマキリの卵嚢からも第一群が生まれた数日後、出遅れ組もいたわけで、さらに4回目の孵化まであった卵嚢もありました。(上のローズマリーに産み付けられたオオカマキリの卵嚢です)こうして実際孵化を目の当たりにすると数日間はまた出遅れ組の孵化があるパターンも少なくもないようなので、もしそうなった時用に幼虫が逃げてどこかへ行ってしまわない様に孵化後の卵嚢も飼育ケースのようなものに入れて保管をしておきましょう。

私が観察をした結果出遅れ組は最初の孵化よりも少なく1日に最高でも10匹程度までとなると思うので小さ目のケースで大丈夫だと思いますが、暫くは一度孵化が起きた卵嚢でも毎日新たに孵化していないか確認をしてあげましょう

我が家で様子を見て来た卵嚢の孵化の流れ、数は下記の様になります。実際の写真と共に見ていきましょう。

★チョウセンカマキリ→一度に一気に166匹産まれる 孵化不全個体なし

チョウセンカマキリの孵化時

2017.05.18

チョウセンカマキリの孵化時アップ

2017.05.18

★オオカマキリ→4匹孵化→数日後2匹孵化→その他はカツオブシムシの犠牲に

★オオカマキリ

オオカマキリ孵化した幼虫と卵嚢

2017.05.24

★オオカマキリ→カツオブシムシの犠牲に

★オオカマキリ→80匹くらい孵化。3匹事故死、孵化不全死個体2匹→次の日3匹孵化→更に次の日12匹孵化→更に4日目にして5匹孵化

オオカマキリの孵化したばかりの幼虫たち

2017.05.24

★ハラビロカマキリ→60匹くらい孵化、孵化不全死25匹程→次の日5匹程生まれるが孵化不全死

ローズマリーに産まれたオオカマキリ卵嚢の孵化後の様子

2017.05.24

カマキリの幼虫たち

2017.05.24

誕生の数や流れは大体になりますがこんな感じになります。出遅れ組、忘れないであげましょう。

孵化時期は5月に入ってからが要注意と言う感じですね。これについてはお住まいの地域や飼育環境などでも変わるかと思います。※2018年度は4月中に誕生しました。

ただ3月に産まれた~と言う話はSNSなどを長年見ていても少ないのでそれ以降が多くなるものと思われます。4月だと早いなぁ!と言う反応になるのが一般的だと思います。

こちらの項目はYoutube動画でも大体まとめました★併せてご覧下さい★

 カマキリ飼育まとめ 卵嚢について【前編】

カマキリ飼育まとめ 卵嚢について【後編】

他にも色々盛りだくさん♪Youtubeちゃんねるはこちら
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