カマキリは糞をたくさんするよ!
カマキリを飼育する上で飼育ケースの掃除の仕方なんてそれこそ個人の自由なのですが私流のやり方をちょっとだけ紹介しておきたいと思います。
私は出来るだけカマキリ自身への負担を減らす為、カマキリに触らない=カマキリをケースから出さない方法=拭き掃除メインで管理をしていっています。まぁ自分の手間を減らす為も多少なりともありますけど(^-^;
ケースの掃除方法で一番衛生的なのは恐らく「ケースを水で丸洗いする」事かと思います。これを念頭に置きつつ、忙しい日々の隙間時間などで簡単に出来る方法がこちらの項目の内容になります。
参考にされる際はあくまで「定期的な丸洗いは必須」言うのを前提に自己責任でお試し下さい。
我が家で使用している水を与える&湿度調整の為に使用している脱脂綿。スポイトで給水するなりして2日くらいは持ちますが勿論カマキリの糞や餌の食べ残しで汚れがひどい場合などは使いまわさず即交換します。飼育をしていて侮れないのが糞の量です。
掃除後の脱脂綿
2日もほったらかしたらケースの底は糞まみれになっています。ともに脱脂綿も汚れます。
最低でも2日に一度、出来れば毎日掃除をしていってあげたいですね。
そしてカマキリ達が幼齢の時期は初夏となるので熱気もあり徐々に水も腐るのでしょうか。油断するとなんだか匂って来てしまいます。まだ幼齢の内は糞もまだ小さいので見た感じは粉のようでさほど気にならないかもしれないですがあくまでカマキリの大事な給水場の脱脂綿の管理についてなので衛生的に保ってあげたいものですね。きれいな水を飲ませてあげましょう。
脱脂綿を交換する時についでにゴミにする脱脂綿で床面を拭き掃除するとちょうど良くきれいに掃除出来ます。深さがあるケースの場合は割りばしなどで脱脂綿を摘まんでやるとやりやすいと思います。完璧にぴかぴかにしないでもいいので菌などが繁殖しない程度の頻度で掃除を心がけてあげましょう。
お掃除の手順は乾拭き+水拭き+乾拭きで完璧!
糞や食べ残しでの汚れをそのまま放置しておくと不衛生になりがちで飼育環境としてよろしくありません。
カマキリの糞はコロコロ丸っこくかわいらしい糞になるので見た感じ抵抗感があまりないのですがこれが毎日結構な量をします。その為1日で飼育ケースの中が結構汚れてしまいます。
本当は毎日でも掃除をした方がいいんですけど私はものぐさなので周期を決めずに適度にしてます。あまりいじりすぎもカマキリのストレスになるでしょうからね(言い訳)
しかし食べ残しなどによる汚れがひどい時には1日に2回掃除する事もあります。要するに「必要に応じて」と言うのが大事かと思います。なんだかこんな風に語るとカマキリ関係なくお掃除奉行っぽいですけどw
ちなみにコオロギの場合の話ですが自分の糞が溜まっているとそれで中毒を起こして死んでしまったりするそうです。カマキリはどうだか分かりませんが、餌の糞や残骸もありますし不衛生にしておくのは絶対良くないしダニやカビなどの原因にもなると思います。
霧吹きを使っているなら湿気も増えるので尚更です。しかしこの霧吹きでシュッとしてそれごとふき取るだけでもかなり綺麗になるのであると楽ですよ。底の深い入れ物の場合は脱脂綿を箸で操って掃除すると簡単です。
基本私がしていたお掃除の手順としては
1、餌や糞、脱脂綿など大きなゴミをティッシュを使って乾拭きで取り除く(止まり木などを入れている場合は出しておく)
2、こびり付いた汚れを中心に霧吹きなどをするか濡れた脱脂綿やティッシュ、もしくはウエットティッシュなどで全体を水拭きする。
3、仕上げに乾拭きして出来上がり☆
大きなゴミ、特に糞は水分を含むと溶けだして汚れが広がる事になるので水分がない状態で取り除いてしまう方が楽だと思います。大体のゴミを取り除いた上で水拭きをしてピカピカにします。水拭きの水分が残っているとカマキリが溺れたりして良くないので最後はしっかり乾拭きを忘れないようにしましょう。
道具としては飼育で使用しているのであれば脱脂綿はやはり便利ですね。ティッシュなどよりも汚れを絡めとる感じがします。ちょっと割高ですからわざわざ掃除専用に買う必要はさすがにないと思いますが。
使える道具をまとめると
つかむ物=割りばしorピンセットなど
拭くもの(使い捨て出来るものがベスト)=脱脂綿orティッシュorキッチンペーパーなど
水や霧吹きなど
と言うところでしょうか。
カマキリの飼育のみをしていて生餌を使用しているとなるとあまりいらないかもしれないですが色々な生き物を飼育しているのであればデカピンセットはこの機会に購入をオススメします。
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届きにくい深いケースの掃除にも!餌を与えるのにも使えます。出来れば餌用と掃除用と分けたいですがまぁ洗えば大丈夫でしょう。(雑)
私が使用しているのは通常のピンセット!!って感じの銀色のになりますがこれは黒いので生き物が驚きにくいそうなのでより良さそうですね(欲しい)ちなみに私のピンセットは某中野高円寺方面の有名な虫のお店で買いました☆(画像あげられるようになったら紹介します)
汚れ防止のシートを床に敷く場合のメリットデメリット
床部分に新聞紙やクッキングペーパーなどのシートを引いておくのも楽に掃除を出来るコツです。
掃除の時にはシートごと床に落ちた糞などを撤去出来ます。大体カマキリの飼育をする際にはこの方法が推奨されているかと思います。その為かよく見かけます。
また敷物があるとカマキリが床で滑るの防止になります。カマキリはツルツルした床でも問題なく移動を出来るは出来るのですが焦って移動などすると…やはり多少滑っている様な気がしますw
それからカマキリはケース内の天井付近など高い位置でじっとしている事が多いのですがたまに捕まりそびれてなのか床に転落をする事もあります。その時の事を考えた場合にも床に1枚クッションになるようなものがあると安心ではあるでしょう。ひっくり返ってもカマキリは自力で起き上がれるのですが起き上がりのサポートを考えればやはり何かあった方が楽ではあるだろうとは思います。
シートを敷いた場合のメリット★床面の汚れ防止、滑り止め、転落時のクッション
こういうと床にシートを敷くのはいい事ばかり!と思われるかと思うのですが、実際試してみると餌の虫がシートの下に隠れたりしてしまうのであまりおすすめ出来ません!!
特にミルワームなんかは少しでも隠れる隙間があったら入り込みます。あとミルワームは脱脂綿の中なんかにも入り込みますからこいつを餌にする時は脱脂綿は直接床に置かずにおかずカップなどの小さなケースに入れておくといいです。ミルワーム自体をおかずカップに入れてしまうのも手です。
横に蓋がくるタイプの飼育ケースの場合ならば蓋の下側だけを開けてスマートにシートを取り除く事が可能かもしれませんが私の場合は上に蓋が来るので全ての作業を上からしないとならなくなりシートを使用した方法を用いると逆に掃除がなかなか面倒な事になります。
こうして考えてみると上面が蓋のケースだと横面が蓋のケースでキッチンペーパーだけを取り除く作業に比べたらやや効率が悪い気もしますが。横面が蓋の場合でも下の部分だけ開いてペーパーのみを取るのは結構至難の業になります。まとめると
シートを敷いた場合のデメリット★シートを取り除く苦難さ、生餌との相性
飼育者ご自身のお好みでご利用をどうぞ!
ちなみに我が家は使用していませんw
掃除をする…その時カマキリは?
掃除をする際に蓋を不用意に開けてしまうとカマキリも隙間から出てきたがるし餌の虫は逃げるしでギャーッとなり誤ってカマキリを蓋に挟んでしまう事故に繋がりかねません。
我が家では蓋の隙間から手やら割りばしやらピンセットを駆使してカマキリが出来るだけケースから出ない様に工夫をこらして掃除を行って居ましたがなかなかこうも出来ないかと思います(笑)
なのでもういっそカマキリを隔離をしてしまった方がカマキリの身も安全だし掃除の効率も案外上がると思います。
シートを敷いてそれを撤去するやり方だとまずその上にある止まり木やカマキリ自身を丸ごとよかさないとならなくなります。私の場合はシートなしなので通常掃除の時は蓋を取り払いカマキリがじっとしているのならカマキリが中に居るまま床の掃除をささっと済ませてしまいます。活発なカマキリは蓋を取り払うとケースを登って外に出ようとします。こうなったら片手にカマキリを乗せて片手で掃除なんて事もあります。もしくは下の写真の様に最初から隔離します。
掃除の為プラカップに隔離されているカマキリ
掃除中、カマキリにプラカップを被せて閉じ込めます。
少しパニックを起こして暴れたりとかわいそうにもなりますがこれで安心してケースの掃除が出来ます。しかしこれは幼齢だから出来る所業で大きくなったらプラカップなんて倒してしまうかもしれません。とりあえず中が見える透明のケースであれば閉じ込めた時に挟まれたりしてないか確認出来るので安心だと思います。ざるの様なものや虫かごのケースや蓋なども使えると思います。我が家ではアクリルボックスを使用しています。出て来たカマキリはこちらに閉じ込めながら写真撮影会をします。こんな時くらいしかあらゆる方向からの写真撮影なんて出来ないので貴重な時間になりますwカマキリにとってはいい迷惑でしょうけどねw
カマキリは新たなケースに移すと大体ケースの上の方に上ってきます。この習性を理解しておくとカマキリを出し入れした時の扱いが楽になります。
ちなみに下を蓋にすればカマキリは上に大体逃げるので開け閉めの際いちいちカマキリをケースから出す必要はなくなるでしょうね。下にはあまり降りて来ませんから。しかし蓋を下にした使用法で使えるいいケースってなかなか見つからないかも。自作するか?天井がツルツルになってしまうのは止まり木変わりに天井を使用するカマキリにはかなりデメリット要素だし。とか考えていると眠れなくなりますね…。
カマキリを掴まないで!
ケースから移す時カマキリをつかんではいけません。
「いけない」と言うわけではないですがそこまでする必要はないと言う事です。カマキリを飼育している中でカマキリの体をつかむ事は一度も私はありません。人間の力で抑えたら加減を間違えてカマキリを傷つける心配もありますし、逆にこっちが指を鎌で攻撃されて痛い目をみたりする可能性があります。
そんなリスクを持たないでもカマキリは手を差し出せば案外簡単に手乗りカマキリしてきます。手から逃げるなら逆の手でまた受け取り腕を登っていってしまったのなら逆の手で通せんぼしてそのまま登らせたり、ちなみに手を怖がって乗ってこない時はお尻をちょんと押してあげれば前に進むパターンが多いです。ついでに脚をすくってあげるとかわいく登ってきます。ここについて詳しくはカマキリの扱い方触り方捕まえ方へ
お子さんなんかの場合この方法をわかって居ればお友達が「カマキリ触れないこわーい!挟まれるぞー!」などと言っているのを後目にさらっと手乗りカマキリをして差を見せつけられるのではないでしょうか。カマキリでマウントを取れますね!
こちらがアクションを加えた時にどういった行動をとるかは個体差が大きいのですが稀に、特に幼齢の時は「飛び跳ねる個体」がいます。つかまえようとするとぴょんぴょん飛びます。羽がない内なのでぴょんぴょんで済みますが、成虫だと羽を使って飛ぶ場合もあります。こういうタイプがそのまま行方不明になってしまう心配があるので一番ケースから出したくなくなる子ですがその姿はとてもかわいいですよ。くれぐれもどっか行かない様にカマキリから眼を離さないようにしましょう。
私の飼育経験からいくと圧倒的にメスの方が飛び跳ねるし動きが派手です。数ある専門的な記述的にはオスの方がメスを探すためによく飛ぶというものを見かけるんですけど「?」って感じです。羽化後もメスは物凄く飛んだけどオスは一周回って戻ってきたり。きっとカマキリは人間の把握している特性以上にオスメス関係なしに個性が豊かなんでしょうね。複数個体を飼育するとその比較が楽しめます。
オスだから!メスだから!と油断しないでお世話をしていきましょう。オスメスの違いについて詳しくはオスメスの違いはお尻を見よう!の項目へどうぞ。
お掃除まとめ
掃除の方法は飼育をしているケースにもよるので正解はわかりませんがやりやすい方法を見つけていってみましょう。
明日は忙しそうだから今日やっておこう。お世話の充実はこの心がけが大事です。早め早めに最低限必要なお世話は済ませておきましょう。
また掃除はその時の飼育数にもよるのですが大体全員分一気にやってしまいます。しかし脱皮準備態勢に入ったカマキリや脱皮直後のカマキリはこれから除きます。掃除ひとつにかけてもカマキリの様子をよく観察してあげてタイミングを考えて行う様にしましょう。
脱皮をするかどうか怪しい個体にはとりあえず触れないで様子を見る余裕を持ちましょう。また脱皮を済ませた個体は掃除など大きくカマキリに負担をかける作業は丸1日は最低でも控えてあげた方がいいと思います。
掃除をしつつ個体管理を充実させていきましょう。
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