これって治るの?脱皮不全羽化不全とハラオレ1

※こちらはカマキリの体に不具合が出た状態=脱皮不全・羽化不全についてまとめた頁です。

実際に不全を起こしたカマキリの画像をアップしていっています。昆虫慣れしている方でもかなりショッキングな画像となるので苦手な方はご遠慮下さい。

 

脱皮不全羽化不全予防に大事なポイントは3つ!

1、徹底した個体管理 2、湿度管理 3、餌管理】

カマキリを飼育していて最大の難関がこの項目の題材になっている脱皮不全羽化不全です。

「題材」と書いたら「大罪」と出てギョッとしてしまったがある意味これは飼育者最大の罪ともいえるかもしれない、飼育をしていく上でのミスで巻き起こるカマキリの命に係わる不具合になります。

単純にミスと言うと全然世話をしていない様に思えるかもしれませんが最低限の飼育、むしろ手厚くしているつもりでもそれは起こってしまう事があるというのを飼育をしていて実感しました。

これを未然に防ぐにはひたすら個々のカマキリの成長状況を徹底的に管理をするしかありません。とにかく目数手数を惜しまない、これに限ります。

しかしカマキリ達は人の目を盗んで夜中などを選び脱皮をするので飼育環境を整えていても不慮の事故=転落などしたらなかなか都合良く助けられなかったりもします。私たちも人間なので夜は寝ています。昼間は仕事です。もう脱皮タイマーとか羽化タイマーとか出来てその態勢に入ったら知らせてくれるシステムがあったらいいのにと思ってやまない感じです。

脱皮不全と羽化不全の原因のひとつで上げられるのが湿度不足です。

こちらは別な項目でも何度か触れていますが、カマキリが脱皮や羽化をする際に湿度が不足していると皮がうまい事脱げずに張り付いてしまって脱皮や羽化の失敗になりがちになります。

また脱皮や羽化をする際古い皮を脱ぎ捨て大きな体になるように体液を体や翅に送り込んで大きくなっていきます。この行為から推測するにカマキリは水分を体の中にためておく必要があると思われます。

この為湿度管理は徹底して行っていかないといけません。脱脂綿の加湿と霧吹きでの加湿。ケース近くに水を入れたバケツを置く、など脱皮や羽化が近いとわかるカマキリにはありとあらゆる加湿を行いかつ通気性は保てる様にここに適度さを意識しないとなりません。

つまりカマキリの脱皮の周期を予測して飼育をしていかないといけません。

カマキリの脱皮の周期に関しては個体差が大きいですがカマキリの脱皮の周期は最短1週間?の項目に私が2017期に飼育したカマキリたちの脱皮の時期の詳細を載せてあります。この項目を見れば全体的な流れはつかめるものかと思われます。

~3、餌管理について~

脱皮や羽化前は餌を食べなくなりますがそれまでにしっかりと栄養補給をしておかないと脱皮や羽化の途中で力尽きてそのまま死んでしまったり力不足で皮を脱ぎきれないで奇形の様な状態で体が固まってしまう個体もいます。

カマキリは絶食に強い生き物なのである程度食べないでもそうそう死にはしませんが脱皮や羽化の前にはしっかり栄養を蓄えておく必要があります。餌は必ず切らさず準備をしておき脱皮や羽化の兆候を見逃さない様に飼育していきましょう。

脱皮や羽化の前だと思うから餌を与えておくのはとても大事な事なのですがもう脱皮や羽化前の絶食状態に入ってしまうといくら餌を入れても食べてくれなくなります。逆に餌の存在がカマキリにとって邪魔になる場合もあります。床面で活動をするコオロギも止まり木を伝って登ってくるかもしれません。その先に脱皮中のカマキリがいるとしたらどうでしょう。これはひょっとしたらカマキリがコオロギの餌食になってしまうかもしれないとても怖い状況です。コオロギは肉食性が強く獰猛なので危険ですし与える際はカマキリの様子を見て慎重に与えましょう。食べきれる量を入れてあげるのが大事です。

またバッタなんかもちょっとの事で跳ね回るのでカマキリの脱皮中にぴょんぴょんされたら邪魔で仕方ないですよね。まぁこちらは刺激をしなければじっとしているタイプの生き物なのでコオロギ程の心配はいらないと思いますが。

この様に絶食状態の脱皮や羽化前のカマキリにとっては餌は邪魔でしかなくなるのでその状態かな?と思ったら念のため取り除いておいてあげましょう

とにかく脱皮や羽化の邪魔になるものはなくす、と言うのが大事です。

この為止まり木など一見必要と思われるものでも過度の設置は不要になります。

我が家では基本コオロギを餌として購入して与えています。コオロギはツルツルした飼育ケースの壁は登れないので止まり木などは置いても出来るだけ天井には到達出来ないように短めに設置をしています。これは我が家では天井に当たる排水溝ネットがカマキリの脱皮や羽化をする場所となっているからです。今まで脱皮用に止まり木を設置した事もあるのですがどうしても天井で脱皮や羽化をしたがる個体が多く逆に邪魔になるので止まり木はあまり配置せず諦めて脱皮場所は天井一択に近い状況にしました。

ただし羽化をする個体はぶら下がって体を古い皮から抜ききった後体を起こして翅を伸ばす作業に移るのでこの時用に羽化前の個体だけ気が付いたら止まり木を入れてあげるようにしました。天井から天井、より天井から止まり木の方がカマキリも移動しやすそうなので。移動中に下に落ちてしまうと翅を開く前に翅を傷つけてしまう可能性もあるので危険です。

しかしここはなかなか飼育が慣れていないと羽化前だという事を読み取れないところもあるので心配な方は最初から止まり木があった方が安心かもしれませんね。気を利かせて止まり木を用意してもそれでも結局天井で翅を伸ばす個体も居ますが(笑)

ここらへんの話は用意する物2【止まり木、足場】の項目にまとめてあります。

加湿

水分補給

は脱皮や羽化の前は確実に安定しておく事をお勧めします。

カマキリの脱皮や羽化の失敗パターンとその他不具合の例と対策&治療可能かをあげてみたいと思います。以下項目は閲覧注意の画像が含まれるので見たくない方はトップへお戻り下さい。

※あくまで私のやり方です。これで完全にカマキリが再生するとは限らないので自己責任で参考までにご覧下さい。




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