カマキリに寄生する生物

恐怖!カマキリに寄生する生物たち

※この項目にはショッキングな画像が出て来ます。他も結構ショッキングかもしれませんがよりショッキングな項目となっているので苦手な方は回れ右→

陸の王者カマキリにも天敵と言える生物達がいます。

それは鳥やとかげの小動物ではありません!もっと内からカマキリを侵略していくのです。

そうその名も寄生虫!代表例をあげていきましょう。

1、カマキリタマゴカツオブシムシ

こちらはカマキリにではなくカマキリの卵嚢に寄生する寄生虫です。

ビジュアル的には毛の生えた小さな幼虫と言う感じです。ちなみに成虫は小さな黒っぽい丸い甲虫になります。かわいくないです。

ちょうどカマキリ母さんが卵嚢を生みたてくらいの秋口頃にカツオブシムシの成虫がやってきて卵嚢の中に卵を産み付けます。人の産んだ卵嚢の中で自分の卵を越冬させるって事になりますね。なんてこずるい真似をするんでしょうか!本気で嫌いです…。

名前からしてカマキリ専門なんでしょうか?ここまで関連深い名前も珍しいですよね。もう名前からしてキモチワルイ。
カマキリの卵嚢に産みつけられたカツオブシムシの卵はカマキリが孵化するよりも早く孵化してカマキリの赤ちゃんの元になるものを食べてしまいます。
こちらは本当避けようがない寄生になります。寄生されたら最後です。

2018.3.15

こちらは実際カツオブシムシに食い荒らされて崩壊状態の卵嚢です。これを見ると本当に卵嚢の表面の皮1枚残してカマキリの赤ちゃんを食べ尽くしてしまうのが分かります。と言うか卵嚢そのものも食べてますよね。

卵嚢のボロさと中のカツオブシムシがお亡くなりになっているのを見る限り去年のものになるかと思われます。この様にカマキリタマゴカツオブシムシは卵嚢の中の赤ちゃん丸ごとゴッソリ餌にしてしまいます。もう卵嚢を侵略どころか制服してしまうのです。

飼育下で交尾をさせて産卵を室内でさせたのなら寄生される可能性は限りなく低いと思いますがその卵を外で保管したのなら寄生される可能性は自然下と変わりません。どこからともなくカツオブシムシはやってきてカマキリの卵嚢の中に産卵をします。よく見つけますよね。卵嚢レーダーでも持ってるんですかね?

私たち人間の生活の中にも違う種類のヒメマルカツオブシムシがわく事があるそうですが、本当気が付いたら家中布団も服もカツオブシムシだらけみたいです。昔は割とよくいたようですが室内あの虫だらけとか本当地獄ですね。存在としてダニに近いんでしょう。

もし卵嚢を外で保管したい場合は虫かごの隙間は作らない様に、不織布なんかで隙間を埋めてから外に出すようにした方が安心かもしれません。その場合は雨風が当たらないので適度に霧吹きをした方がいいでしょう。もしくは低温の室内での卵嚢の保管をしましょう。冷蔵庫に入れておけば確実らしいですが私はやった事がないですね。参考までに。※2018年度の秋に始めました★

飼育下においてならこういった工夫をして新たに寄生をされるのを避ける事が可能と言えますが、自然下からとってきた卵嚢についてはもう寄生されてるかされてないかは賭けに近いものがあります。孵化前にカツオブシムシの寄生を見分ける事は困難なのです。

2019.05.12

こういった卵嚢をたまに見かけますがこちらもひょっとしたら寄生によって中を食べられて表面だけになってしまって風化されたものなのかもしれません。鳥が食べたのかな?と思ってましたが、寄生についての影響は計り知れないものがあるでしょうね。

2019.05.12

ちなみにこちらはその近くに居たカツオブシムシらしきです。これがカマキリタマゴカツオブシムシなのかそれとも他の種類のカツオブシムシなのかわからないですが。私が以前家でカマキリタマゴカツオブシムシが出て来た時はもうちょっと色が茶色というか薄かったですけどね。(下の記事に画像もあります)まぁ…種類はさておき毛が生えた丸っこい幼虫ですから、どっちみちあんまり好ましくない見た目をしていると思いますw

★この寄生虫を避ける為のコツ

とりあえずは出来るだけ卵嚢の表面に傷や穴のない形のきれいなものを選びましょう。

※しかしこれは気休めです。どんなにきれいな卵嚢でもどんどんボロボロになっていったりもします。

★寄生虫の存在の有無、見分け方

・卵嚢の表面にボコボコ穴があいてくる

・卵嚢の表面が透けてくる(中が食べられている為)

・触ると卵嚢が柔らかい、軽い

2018/12/01 やられたっぽい古いハラビロ卵嚢の外側

卵嚢の孵化をさせたい場合、保険で多めに卵嚢をとってくるのも孵化して来た時にすべて飼育などをする覚悟が出来るのならいいですね。カツオブシムシに寄生された場合カマキリは全滅必死と言えるのでひとつ丸ごとダメになってしまいます。こうなった時にひとつだけの卵嚢がやられると立ち直れないと思うので私は出来るだけ2,3個は確保していってますね。それ以上になるとちょっと乱獲ぽくなるので抵抗がありますが。※2018年度の秋に成虫を捕まえて来たらポコポコ産んで計7個になってしまいましたがw全て生まれるかは謎です。




カツオブシムシに寄生されても生まれる場合もある!!

カツオブシムシに寄生をされたら最後!だがしかし…諦めないで!

寄生をされてもカツオブシムシより早く生まれれば大丈夫!!!

うちのカツオブシムシに寄生された卵は見るからに穴があいて寄生が分かるようになる前に6匹だけ生まれたのでその子達は助かったのです!!

まず4匹、その後2匹生まれました。

しかしこの早生まれ組が生まれたのは季節外れの冬場でしたから産卵されたカツオブシムシよりも早くにたまたま時期を間違えて生まれたから奇跡的に助かったと言えるでしょう。

なんでこの時期に?と思ったけれどカツオブシムシから逃げて来たのかもしれないですね(妄想)

早く生まれてもいい事ないのに…と思いましたが結果良かったですね。とりあえずは生まれる事が出来ましたから。無事成虫まで育って自然に返しました。

まれにこんな事もあるようですが卵嚢が穴だらけになったらアウトのサインです。他の兄弟は全部食べられました…。食い荒らされた卵嚢の中を見てもカツオブシムシしかいませんが興味があったら覗いてみましょう。地獄絵図です。

実際に我が家で寄生された卵嚢 ほら出てる…

いつ生まれるかなー?とルンルンで待っていたのに全然生まれないのでおかしいと思いましたよ。お住まいの地域にもよるかと思いますが6月になっても生まれないとなると大体いるでしょう。こいつが。

この写真だと分かりにくいかもしれないですが卵嚢の表面が穴だらけで更になんだか透けてますね。触った感覚は実際触らないとわからないかもしれませんがなんだか軽いんです。そしてなんだか柔らかいと言うか中スカスカしてるのが分かる感じです。まぁカツオブシムシが孵化したらそこそこのサイズの穴がどんどんあいてくるのですぐわかるでしょう。カマキリの赤ちゃんは卵嚢食べたりしませんからね。

しかしなかなかカマキリの卵を割ってみるなんてことはないですからいい機会っちゃいい機会ですね。幾層にも重なったパイ生地の様なカマキリの卵嚢の中の構造は目を見張るものがありますよ。しかし次から次へと出てくるカツオブシムシにはうんざりします。申し訳ありませんが殺意しかわきません。カツオブシムシも必死なんでしょうけどカマキリを飼育する方からすると許しがたい行為です。カツオブシムシが出て来たら餌にしてやろうと思ってましたがそんな考えも忘れるくらいです。これぞ絶望でしょう。新たなカツオブシムシが近くに居るとまた寄生の可能性が増えてしまうのでここはカツオブシムシには申し訳ないですがゴミ箱に入れましょう。(推奨)

2、寄生蜂(オナガヤドリコバチ)

2018.3.17 参考画像

2018年度孵化前の卵嚢を入れていたケースに何やらいました。恐らくこれがそうではないかと思います。こちらはオスの様ですがメスはとてもながーい卵管を持っていて、それを使ってカマキリの卵嚢の中にあるカマキリの赤ちゃんがいる部屋「卵室」に卵を産み付けるそうです。

2018/04/17 大量発生した時

ケース内に7匹くらい発生したのでさすがに退治しました。物凄く産み付けられてたみたいです。しかしこの卵嚢は無事に孵化を果たしました。

とても気分が悪い虫ではありますがこれで犠牲になるカマキリはあくまで卵を産み付けられた1匹だけになるのでカツオブシムシよりはまだマシでしょう。しかしそれでもカマキリ飼育者としては許すまじな存在と思ってしまいますけどね。蜂も生き残るため大変なのはわかってますけどね!被害はカツオブシムシより少なめですが覚えておきましょう。

★この寄生虫の存在の有無、見分け方

卵嚢の穴に注意です(実際はもっと小さい穴だと思います)

この寄生蜂に卵を産み付けられた卵嚢は表面に小さな穴が開いています。ひょっとしたら目視で発見出来ないほど小さな穴かもしれません。

しかしこの卵嚢自体がカマキリの赤ちゃんが生まれないとは限りません。並行してカツオブシムシにさえ寄生されていなければ必ず寄生蜂に寄生された以外の他の赤ちゃんは生まれるでしょう。穴が1つや2つ開いているだけで卵嚢をむやみに捨ててはいけません。しかし一応いくつか卵嚢を見つけた内の中で1つ選ぶとしたらこういったものは外しておいた方が無難ではあるでしょう。

3、ハリガネムシ

2018/11/20その姿を初めて見ましたしかも2匹。(出てきて時間が経っているので乾燥状態)

こちらはカマキリの孵化後の寄生になる様です。卵嚢の段階ではつきません。

カマキリが孵化後に生餌を食べる様になってその生餌となる虫の体内にカツオブシムシの卵が入っていて接種する事でカマキリのお腹の中で孵化して体の中に住み着きます。食物連鎖をうまく利用した非道な生き方です!(カマキリ飼い的には)

黒くてながーい本当名前の通り針金の様な虫になります。黒の油性ペンを用意してください。そして適当にグニャグニャ線を書いてみて下さい。ハリガネムシっぽいのが書けると思います。

ハリガネムシは恐ろしい虫です。大嫌いです←

絶対見たくない!そう思っていたのですが2018年度の飼育で外が寒くなって来たのもあり外カマを10匹程つかまえてきたのですが、その中でイレギュラーにハラビロカマキリが2匹いました。その子達から出て来ました。2匹ともやられるなんて…

どうやらハリガネムシはハラビロカマキリへの寄生が多くオオカマキリに寄生する確率は低いそうです。どういうわけなんでしょうかね?それにしてもハラビロカマキリはムネアカハラビロカマキリも脅威になってますし敵が多すぎではないでしょうか。気の毒過ぎる。

2018/11/20

飼育を開始早々から下痢しかしなくて数日前からケース内での落下をしたりのたうち回り餌を食べないのでヨーグルトを与えてみようにもそれを無視、明らかに様子がおかしかったハラビロ2号さん。2日前くらいからぐったりして寝たきりでいたのですがそれでもしぶとく鎌を動かしたりしていました。

2018/11/19 ハリガネムシが出る前日夜。撫でたりして励ましました。

もう割と寄生の確信を持っていたのでお腹の部分を触ってみましたが薄っぺらくはなく固かったですね。きっとハリガネムシをもんでいたのでしょうね…。

朝起きたらハリガネムシが出ていた。これはカマキリ飼育者としてはあまりにショッキングな映像でした。

2018/11/15

瞳の色が変ではありました。そうそれはまるでパル〇ンテを食らったかのように。

2018/11/15

2018/11/15

腹部はそこまで膨れてはいませんでしたがこの写真でもわかる様にお尻の部分から黒い何かがはみ出ています。実はこれハリガネムシだったんですよね。そしてこれを引っ張るとにょろろ~とハリガネムシが出てくるみたいです。恐ろしい。

ハリガネムシは通常、カマキリのお腹の中に住みついて成虫になったらカマキリを水辺に誘導し腹を突き破って出てきます

この誘導のしかたがまた恐ろしい。なんとカマキリをマインドコントロールするんです。一体何者なんでしょうね。。。

そして内臓からダメージを受けてしまっているカマキリはそのまま死んでしまう事が多いそうです。その後生きて繁殖も成功したって話聞いた事がありません。生殖機能が基本破壊されてしまうようです。うまい事お尻の穴から出てってくれてもきっとカマキリの腹の中は内側から傷つけられてしまっているしハリガネムシ分のキャパだけ餌が入らなかったし食べた餌も全部栄養ハリガネムシに持っていかれてしまってたのではもう寄生された時点でカマキリはボロボロなんでしょうね。許せません。

ちなみに上のハリガネムシに寄生されたハラビロ2号さんもこの日の内に亡くなってしまいました。しかしハリガネムシが出た後もお尻のひげの様な部分をしきりに動かしていました。けなげで泣けますね。

★この寄生虫を避ける為のコツ

ハリガネムシに寄生されないようにするには餌を自然からとってきたものではなく店舗で購入した餌にする事がまず必須です。自然の中に生きている虫を餌にしたのならもうどこに危険が潜んでいるか分かりません。そう考えると諦めるしかないっちゃないのですが。

水辺で生息するハリガネムシなので水辺の昆虫はもちろんのことその昆虫をさらに食べた虫、草食のバッタだっていつどこでハリガネムシをもらってくるかわからないのです。ちなみにカマキリだけでなくバッタなどの他の直翅類にも寄生をするそうです。

これについては餌について市販のもので限定すると言う手段で免れられそうなのですが私は気にせず外からとった虫をあげていました。カマキリはもちろん大切だし出来ればハリガネムシなんかに寄生されたくないのですがあくまで自然界で生きていたらいくつかその例は出てしまう事、つまりは自然の摂理なのです。そこまで過保護に育てるのではなく自然下で起こりうる人間では防ぎきれない範囲の事はある程度許容するのも必要かなと思います。

★寄生虫の存在の有無、見分け方

※よく言われている例と私の経験談での例をMIXしてます。

・下痢便をする

・のたうち回る、暴れる、落下する、徘徊する

・餌を食べない、無視する

・腹部にハリガネムシが透けている

・腹部が薄っぺらくなっているもしくは異様に膨れている

・目が変

・黒いものが腹部からはみ出ている

ハリガネムシの場合、カマキリが成虫にならないとなかなか存在には気づけないでしょう。黒いながーい虫になるのでお腹の部分が黒っぽく見えたらやや戦慄ですね。荒療治ですとカマキリのお尻の先を水につけると出てくるそうです。しかしそうなるとカマキリは死ぬのと同じですね。

どちらかと言うとオオカマよりも大半がハラビロカマキリに寄生していると言うのですが居住地域の違いなのでしょうか?それともカマキリ自体の作りの違いにあるのでしょうか?理由は分かりませんがそんな話もあるのでハラビロを飼育する場合はより気を付けた方がいいのかもしれないですね。2018年度ハラビロ2匹捕まえて両方ハリガネムシ入りでしたからもうね…。

2018年度初めてハリガネムシに出会ってしまいましたが実際にハリガネムシがお腹に宿ってしまっていると言う事に気づいたらどうしよう、と言うのはハリガネムシの存在を知って以来ずっと思っていました。カマキリにとって生きるも地獄…なのでしょうか?飼育者として判断なやみどころですね。けどやはり生きれるだけ生きて欲しいと思うタイプの私は予感がしても見守りました。時に任せましたね。ただ水場は作らないようにしましたけど。もう11月の飼育となると乾燥も気になるので霧吹きなどを多少するのですがなんとなく寄生されてるっぽい子は水分控えめにしてしまいました。

ハリガネムシ出てきてほしくないですもんwハリガネムシへのせめてもの対抗であり嫌がらせですw

2018/12/03

そしてハラビロ1号からもハリガネムシが検出されました。また朝起きたら出てました。今回はとりあえずなのかもしれないけど1匹でした!ハラビロ1号さんはハリガネムシに寄生されてお亡くなりになったハラビロ2号よりも前に捕獲をしてきた個体でした。まさかこの時期まで飼育をしている個体からまたハリガネムシが出るだなんて!1号は私が、2号は子供が見つけました。

2018/11/15 ハリガネムシの予感もない頃

オオカマキリの飼育が基準として慣れているのでハラビロのイレギュラー感って半端なかったんですけど、すごくおとなしい印象はこの子からは感じました。2号がのたうち回ってたせいもありますけどね。しかしそんなおとなしかった1号もハリガネムシが出る2日前くらいからやたらケース内での落下やのたうち回る様子が見られるようになりました。しかし糞は普通でした。というかもうハラビロの糞の普通が分からない。オオカマより小さ目であるのは確かなはずだけどハリガネムシのせいで異様に小さいかはわからない。だって2匹とも寄生されてたんですもの。

2018/12/03

ハラビロ2号と違ったところはハラビロ1号はハリガネムシが出る前も出た後もぐったりした様子はなく割かし元気である事です。寄生をされてたのにも関わらず数日前にはちゃんと自分でイエコを食べてましたしささみもつまんでました。ハリガネムシが出た後もちょっとだけささみを食べました。餌をフルシカトなハラビロ2号とはすごく反応が違いました。この写真もハリガネムシが出た夜のものになるのですが余裕で脚の掃除してますからね。※次の日くらいから捕まる力がほぼなくなり数日後にお亡くなりになりました。

とは言え体の中のダメージは計り知れませんしまだハリガネムシが入って居るかもしれませんね。まだ未体験ゾーンがありそうです。

4、ヤドリバエ

こちらもカマキリの孵化後の寄生になります。

寄生蠅のヤドリバエがカマキリの体の表面に卵を産み付けてその卵が孵化するとカマキリの体内でカマキリの体の中を食い荒らしながら育ちて結果幼虫状態で出て来るみたいです。

こちらの存在については私はカマキリを飼育して暫く知りませんでしたね。寄生をされるとまずカマキリの体の表面にとっても小さい白い卵の様なものがくっついた状態を確認出来るようです。

今までカマキリの体の表面に白い卵の様なものがあったようななかったような…記憶は曖昧ですが、近年の我が家の場合は卵嚢から室内で飼育をしていっているのであまりお目にかかる事にはならなかったのかもしれません。蠅はシャットアウトするケースで育ててますしね。(排水溝ネットにより)

これが寄生するとカマキリの腹部は内側から食い荒らされて透けた様に見えます。

透けて来て更にヤドリバエの幼虫の影がチラチラと…考えただけでゾッとしますね。こちらに寄生されたカマキリの生存率もとても低いものになるかと思います。出来るだけ避けたい存在ですが自然下で暮らすカマキリなどについては避けようのない存在かもしれません。

2018/10/17

ついに我が家のカマキリに思いっきりヤドリバエの寄生を確認出来てしまいました。

こちらは2018年度卵嚢をいただく為に連れて帰って来たメスカマキリです。

妊婦と思われますがちょっと怪しい

腹に傷、の様なものがありますがこちらがひょっとしてハリガネムシなんじゃないかと言う心配要素が…

こちらは今後様子を伺っていきたいと思います!

※とりあえずこの後卵嚢を産み無事なようです!だったらこの黒いのなんだったんでしょうね?w

ヤドリバエの卵ですが。もう手遅れかもしれないですけど針をライターで炙って取り除いてみました。

案外簡単にポロっと取れたのですが取ったカマキリの体にはやはり穴が開いてしまって居たのでひょっとしたら中に入ってしまったかもしれません。

今後ヤドリバエを資料として見ておいた方がカマキリ博士を目指す上ではいいのかもしれないですけどやはりカマキリが無事である様に願うばかりです。

※この後も私が見る限りヤドリバエの姿は見受けられないままカマキリはお亡くなりになりました。宿主が死ぬ方がヤドリバエの成長より早かったのかもしれないですね。

上のカマキリの他にも屋外採取個体をゲットして来ました。が

2018.10.25

またしてもヤドリバエ卵…

2018.10.25

針を熱して除去!

こちらのカマキリは既に卵嚢を産んだ後だったのでヤドリバエについても問題ないかもしれないですけど気になるので取っておきました。

これ以降も屋外採取個体を捕獲してきましたがやはりヤドリバエ率は高い状況にありました。しかしこのヤドリバエの卵があるからと言ってカマキリに直接的な影響があるかどうかはまた別の話になるようです。

カマキリの体内にヤドリバエが入り込んでしまうとカマキリにはおそらく大打撃になってしまいますが必ずしも入り込むかどうかはわからない様です。そもそもその卵(ヤドリバエの卵)が必ず孵化をするのかどうかわからないですしね。

小さな個体にヤドリバエの卵がついていたのならば相当な影響力があると思われるのでこれは困りますが成虫くらいになればそこまで焦る必要もないのかもしれません。そもそも自然下から採取してきたカマキリは大体とっても傷だらけです。それでも強くしぶとく生きています。たくましいですね。ますます惚れちゃいますね!!

私がヤドリバエを見つけたのは成虫の個体のみなので成虫の大きさからするとヤドリバエなんて小さな存在からは直接的に命を左右される程の影響は受けないのかもしれないですね。しかしカマキリなどの昆虫類は傷口の自然治癒力と言うか、人間でいうかさぶたの様な機能が発達していない為、寄生虫などが宿り出てくる事で体に穴があいてもそのまま体液垂れ流し状態になってしまうそうです。それを考えると直接的に命に影響を及ぼさないとしてもそこからウイルスなどが入り後々カマキリに良くない影響を出してくる可能性はあるのではないでしょう。いっそ糊などで塞いでしまうといいかもしれませんw

5、ダニ

見えないものから見えるものまで、様々にいます。ここはもう本当に諦めるしかないところだと思いますが見える範囲のものは見つけ次第取り除いてあげると良いかと思います。

ダニはあくまで共生をしていると言うよりも寄生をしているものだと思います。カマキリにとってのメリットは見受けられないので必要な存在ではないでしょう。

こういったものが出来るだけつかない様に飼育ケースの中は清潔にしてあげるようにしましょう。

まとめると、寄生虫も生きて居るので諦めるしかない。

ですね…。

私はカマキリ飼育者でありますのでこれらの寄生虫は心から大っ嫌いでカマキリを死なせる存在だから許せないのですが、それでも寄生虫も生きて居るわけで必死なんですよね。

そしてカマキリカマキリとカマキリばかりかばっていますがカマキリ自体もたくさんの命をもらっていかないと生きていけない生き物だと思います。きっと私がカマキリを好きなように蝶を好きな人はカマキリをお嫌いでしょう?だってカマキリは蝶を食べますから。それ以外にもたくさんの昆虫の命をカマキリはいただいています。ひょっとして特定の昆虫選んで寄生しているこれらの寄生虫の方が良心的なのかもしれない…本当に嫌われるべきはカマキリなのかもしれないと思ってしまいますね(笑)

命の食物連鎖は致し方ない事です。弱肉強食なのです。

孵化を楽しみにしていた卵嚢が生まれなくなってしまう事も天塩にかけたカマキリが殺されてしまう事もとても悲しくてそうさせる存在を許せない気持ちはどうしても持ってしまいますが、違う立場から物事を見て心を割り切れると少し楽になれるかなとは思います。

けど嫌いです(笑)

寄生虫の大切な役割




こんな私の嫌う寄生虫ですが彼らには彼らなりの自然の中での役割と言うのがあるそうです。

寄生虫が他の虫たちを寄生して死なせる事により自然界でのバランスが取れていると言うのです。

なので必ずしも絶対悪とは言い切れないんですよね。

カマキリも結局増えすぎては困る存在ではありますから。

私たちに出来る事は見守る事に限られてしまうんでしょうけれど、せっかく飼育下においたカマキリならば寄生の可能性がないかなど日々観察を怠らず管理をしていくべきかと思います。

お世話+αのメニューに戻る→

トップページへ戻る→