2019年度ついに初めて交尾に踏み切る

 

交尾・産卵は飼育下で行える?!の項目で散々交尾にビビッている様を何年もネットにさらして来た私ですが、2019年度、ついに初交尾に踏み切りました。

といっても交尾をするのはカマキリであり私はセッティングをするだけですけどね。頑張るのは私ではなくカマキリなんです。ええそうなんです。

とりあえずセッティングから紹介

【用意したもの】

・メスオオカマキリ1匹

・オスオオカマキリ1匹

・交尾用ケージ

・オスカマキリが隠れられる造花など

・メスカマキリの気を散らす為の餌にするバッタ5匹くらい

こちらの交尾用ケージがとても重要かと思われますのでこちらをまず紹介したいと思います。

どーん!!

確か横60×縦40×高さ50だったかな。大きな虫かご、と言ってもないので手作りしました。

【材料】

・鉢底ネット大2枚(ホームセンターで巻いて売ってました)

・鉢底ネット小1枚(下敷きくらいの大きさ)

・虫よけネット(ホームセンターで)

・ワイヤータイ(プレゼントの袋の口を結ぶ針金、100均の園芸用品で購入)

・風呂マット(たまたま使っていなかった風呂マットを使用しましたが段ボールなどでも良いかと)

・交尾を成功させようと言う情熱(そういうのいらないって?え?)

※だれも真似しないかと思いますが一応作り方も

①鉢底ネット2枚をワイヤータイで合体させます。購入した鉢底ネットのサイズにもよりますが横の長さが底にする風呂マットに合う様に切っておきましょう(我が家は何も図らずに2枚を合体させましたがたまたま底がぴったりはまりましたw)

②鉢底ネットの枠に底をはめ込み角をワイヤータイで形作っていきます。

角はなくてもいけるっちゃいけますがピシッとしたかったのでつけてみました。

③蓋用に大きめに虫よけネットを切り、ワイヤータイで鉢底ネットと合体させます。

合体させた図

④正面を切り出入口をつけます。

上の写真と同じ写真ですが正面に出入口がついているのわかるでしょうか。ちょっと分かりにくいですねw

形作った鉢底ネットの正面を手などを入れやすいサイズに切り取ります。カマキリや餌の出入りもしやすい様に。ここでポイントなのが□で切り取ってしまわず□の底面部分は切り取らないで繋がったままにしておきましょう。

④そして下敷きサイズの鉢底ネットをこの□を覆う形でワイヤータイで上部のみ取り付けます。下や横の部分は手入れをする際にすぐ出し入れ出来る様にワイヤータイで軽く留める程度にしましょう。ワイヤータイで留めなくても③の工程で残した本体の方の鉢底ネットの部分とこの工程で取り付けた下敷きサイズの蓋が重なるので生体はほぼ脱走する心配はないかと思います。(我が家は留めませんでした)

下敷きサイズの鉢底ネット、と材料に書きましたがこの出入口のサイズによってはもっと小さくても大きくても良いかと思います。そして他の材料での代用もきくものと思われます。

ただしあまり出入口が小さいとカマキリや餌の出し入れがしにくい&いざと言う時手を突っ込みにくいのである程度サイズ感があった方がオススメです☆

こんな感じで簡易虫かご!広々大きな飼育ケージ、交尾部屋が完成です!

+後から造花などを中に配置します。これはオスがメスから隠れる為に必ず必要なので必須です。

全てセッティングしてから餌虫→メスカマキリ→オスカマキリと投入をしていきました。オスメスの順番はどちらでも良いかと思いますが餌虫はまず最初に入れるようにしたいですね。メスの気を散らす為に必要なので。これなしでオスとメスの2人っきりにするとちょっと心配です。まぁ居ても心配なんですけどねw

上から見るとちょっと歪んでますが…まぁ大丈夫。十分なスペースを確保出来ました。歪みをなくしたい場合は角などに棒などを入れて固定すると良さそうですね。

2019/10/03

オスメス同居!!我が家初の成虫カマキリの同居です!!って写真分かりにくいですねw

2019/10/03

こちらはメス。鉢底ネットはカマキリの足場にも餌の足場にもなるのでとても便利なのですが写真を撮る時にカマキリがネットごしになってしまうのでちょっとって感じはあります。まぁ写真よりもカマキリの快適さが大事だと思うのでこれで良かったかなと思います。蓋に使った様な虫よけネットなどの方が色的には視界を遮らないとは思いますがこちらは柔らかい布の様な素材なので鉢底ネットの様に簡単に自立はしないでしょうね。

2019/10/03

こんな感じでいい感じに接近をするのですがなかなか交尾に踏み込む感じはありません。

ずーっと見守っていたのですが一度ものすごい羽音がしてオスが襲われそうになったと思ってギャーと悲鳴をあげた私たち親子。その後どうにか引き離そうと中を荒らしてしまいました。ひょっとしたらオスが交尾仕掛けようとしたのを邪魔したのかも←

オスが隠れる用の造花や本物の植物の枝など様々用意をしましたが結局天井での闘いをしていましたw天井方面にも隠れられるような何かをつけるべき?けどあんまりやっても今度は逆にメスがオスから隠れると言う逆のパターンが想像出来てしまうかも。まぁそこまで考えちゃうともうやってけないわけですが。

2019/10/03 何度も接近

2019/10/03 とても近い2匹

2019/10/03 いくのか?

 

2019/10/03 いきそうでいかない…

2019/10/03 夜も更けて2匹ともじーっとして交尾の気配あまり感じず

2019/10/03 ついでにメスのサイズを計測。うん。距離感あるしよくわからないですねw

こんな感じで近づいたり離れたりを繰り返し…いきそうでいかないオスが居ました。

こうなったらもう、と心を決めて一晩一緒に過ごさせる事にしました。オスが食べられる可能性はこの時点でもう諦めていると言うか想定内で考えるしかありませんでした。

ちなみにオオカマキリのオスメスと言うのは交尾をする前にオスが接近をする事でメスがオスのフェロモンを察知してメスもフェロモンを出して交尾態勢にだかなんだか。ちょっと生態系については私自信ないので他のところでお調べ下さいw大体そんな感じと言う認識です。メスが交尾スタイルになる様にオスが誘発するようなイメージかと思います。

それにしてもメスと同室になってからのオスの腹部の動きすごかったです。まるで触手の様にしなやかに柔らかくうねうねと動いててちょっと「キモイ」と思ってしまいましたw良く言えばセクシーって感じでしょうか(フォロー)

そして一晩…

朝が来ました。

オスが食べられているのではないかと心配をしましたが無事でした!!

2019/10/04 キョトーンとしているオス 一仕事したのか?どうなんだ?

ん?なんだこれ?オスとメス離れているし…交尾したのか?していないのか?どうなんだいオス!!

結果=交尾をしたかどうか不明

…と言う結果になった我が家の初交尾記録でしたw

夜のうちに交尾をしたのかもしれないけれどその瞬間を撮れなかったのでもうどうなったのかよくわからない感じ。けれどメスの方はトノサマバッタやらツチイナゴやら他にもかなり餌を食べて夜の時点で既に腹パンパンだったのでとりあえず交尾計画は中断をしてメスをまず隔離しました。

2019/10/04

2019/10/04 餌のせい?お腹パンパン

2019/10/04 もう産みそうなくらいですねw

2019/10/04 何か交尾の形跡があるかなと思いましたが変わった様子はないですね。

ここから産卵をするまでにメスの腹は更に大きくなった感じが多少はありましたが、感覚としてそれは曖昧な範囲でした。

ひょっとしてこの交尾計画の前に既に外で交尾をしていたかもしれないし、この交尾計画によって交尾を成功させたのかもしれないし、よくわからないけどとりあえず無事に数日後産卵をしました。

交尾をするように仕掛けて…我が家はなんだか変な緊張感があってハラハラ落ち着かない夜でしたがこうしてメスを隔離した時点ですごくホッとしました。こうしてしまった以上もう一度交尾を確かめるためにさせようとは思えずこのまま別居。そして万一交尾をしていなかった場合外でまたパートナーに出会えるようにと思って次の日には外に2匹とも逃がしました。

こんな感じでドタバタ交尾計画は終わったのでした。

ここでひとつ。間違えたのでは?と言うのが交尾を試した時間帯です。

完全に私の生活の都合で夜に持ち越してしまいましたがもうちょっと早い時間、明るい時間でもそこは大丈夫だった。むしろオスがメスを見つけやすくて良かったのではないかと思いました。

交尾を見かけた~と言う世の中の人の話も大体お見掛けするのは昼間の時間帯だったりします。これはそもそも夜外でカマキリを見つける人が少ないからと言うのもあるとは思いますが、自然界でも昼間交尾が行われる事があると言う事は昼間仕掛けるのは勿論問題なかったはずですよね。

とは言え朝方交尾をしているカマキリを見かけたのならば夜中の間にくっついたのではないかと言う可能性もありますが。

そして何より懸念であるのがカマキリは「変温動物」であると言うところです。

変温動物と言うのは周りの環境の温度に影響を受けるわけですから10月ともなれば昼間に比べて夜はぐっと温度が下がりますから自然界でのカマキリはきっと活動をしていないでしょう。

この事からカマキリの交尾は恐らく「明るい内」に行うべきだったかなと思います。

変温動物は周りの気温が下がると活動をしなくなります。動きが悪くなります。そんな中で交尾なんてめちゃくちゃ体力を使う作業にはなかなか移行しないのではないでしょうか。

まぁ…後の祭りって感じですよねw

次回があるのであればここのところは改善をしたいなと思います。

 

交尾に至った運命の出会い

交尾を散々避けて来た私のカマキリ生活でしたが、なぜ急に交尾に踏み切ったのか。

それはある日疲れ切った私の元へやって来たオスカマキリのお陰でした。

私は2019年度のカマキリ飼育最後の個体の不全であったモッツアレラちゃんを見送り、ついでに2019年度改めて日本淡水魚に手を出し念願のナマズを捕まえたのですがこちらが負傷個体で看病の甲斐なく死んでしまったのです。

カマが居なくなり…そして本格的に飼育をしようとしていたナマズまで…落ち込んで過ごしていたその日。夜に車で帰ってくると駐車場の入り口にこの子が。

2019/09/28

日記

「カマキリだ!!!」

何度見てもいくら世の中的に普通種と鼻で笑われてあしらわれていてもオオカマキリを見つけると思わず感激の声が出るのです。愛しているオオカマキリを果てしなく☆

場所が駐車場だったので車にひかれる危険性もあるし、と言う事で連れて帰って次の日の夜近くの林に逃がしました。カマを放流する時はなんとなく夜がいいなと思ってしまう。鳥から隠れて欲しいから。多分返した場所である林から飛んできたカマキリであると言うのは分かっていたのでスムーズにお返ししました。貴重なオスですしね。

2019/09/28

2019/09/29 さよなら~

って事でまたオオカマキリなしの我が家に。

いい相手と出会ってたくさん子孫を残してくれればもうそれでいいのです。我が家に居なくても。

しかぁっし!!

逃がした次の日出先から帰宅をすると

え?

まさかのまたカマキリが飛来wwwしかも逃がしたのと同個体?カラーリングが同じだしw

これはひょっとして「我が家でお世話して欲しいのか?」

と言うありえない勘違いを思い込んでしまった私←

一応この時期だから~と思って相手を探しに行ってみたんです。ダメ元で。これで見つかったのなら…とか色々考えてたら

  

2019/09/30

居るのかよ!!(ツッコミ)

2019/09/30

そんなこんなで無事にメスも確保。オスは最初に駐車場で見かけた個体とは別個体であったのですがそこはもう関係ありません。とにかくこの時期にオスメス揃った。相手を探す時間はもうあまり残されていない。そんな中交尾に踏み切らないわけにはいかないのではないかと思って決意しました。

まぁ~決意の割には交尾も中途半端になってしまった感じはありましたけどw

けど一応!とりあえず!やったから!みたいな。自己満足ですねしょせん。

交尾はとりあえずしたって事で、産卵に関しては外でどうぞと言う考えでした。卵嚢の保管もそうですし春先の孵化など、来年の春はちょっと色々大変そうなので「今年は卵嚢を保管確保しない」と言う考えでずっと季節を過ごしてきました。

なので未練はあってもこのメスも一度逃がしました。そしてオスも。

また再びのカマキリなしの我が家になりました。

後日カマキリ達を逃がした林を見に行くとなんと交尾を試したメスが居ました。

2019/10/07

2019/10/07

2019/10/07

少しお腹がふっくらしたかな?交尾を外でしたのかうちでしたやつなのか?分からないけれどとりあえず命を繋げそうで良かったね!と思いました。

 

そして数日。なんだかとても寂しくなりました。

オオカマキリに会いたい会いたい会いたいと強く思ってしまいました。

「もう一度会えたら運命かな」

なんて思って探しに行ったら

2019/10/08

居たああああ!!!

あっさり見つかった交尾部屋に入れていたメス。

「これは運命」

そう思い込みましたw

こうして無事?我が家にまたカマキリが居る生活が訪れました。

 

そのカマキリがこちら。

2019/10/08

名前はメイになりました。運命の出会い=うんめい=メイちゃんです。珍しく2019年度はおしゃれな名前をつけたなぁと思います。

運命をひしひしと感じて終生飼育を決めました。

メイともう1匹

2019/10/14

こちらは雨の日に寒そうにしていたところを連れて帰って来たレインです。

メイとレイン。なんだかおしゃれなネーミングですよ今年は。

過去を振り返ってみればキリト、キリショーもそこそこおしゃれだったでしょうか。しかしそれ以降は頭数が多いがためにキリ1キリ2…など数字っぽくなってしまいましたからね。

やはりカマキリをがっつりかわいがるには少数飼育が良いと言う気はします。と言うか私にはそれがむいているんだろうなと思います。

って感じで2019年度の秋も深まり冬の気配がする11月中旬時点の記録でした☆

2019/11/11

※ちなみにこちらカマキリ達の卵嚢はこちらなどで紹介しています→日記

2019年度の産卵についてまとめたページはこちらから→2019年度産卵記録1

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