これって治るの?脱皮不全羽化不全とハラオレ9

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19、下痢をしている

時折カマキリの便がおかしい事があります。

通常のカマキリの便はコロコロとした割と乾燥した丸っこい便になるのですが、おかしいと思う便は液状である事が多いです。本当水の様な便をしたカマキリは大体次の脱皮で失敗をする、もしくは脱皮を迎える事なく具合を悪くして死んでしまう場合もあります。

昆虫に病気と言うものは存在をしないと言う記述を見た事があります。

しかしカマキリだって体に合わないものを食べたら調子を悪くするのではないでしょうか?

例えば、時間がたったただの虫の死骸ならばカマキリは大丈夫かもしれません。しかしこの死骸に変な菌やカビなどがついていたらどうでしょう?そんなものを体に取り込んだからにはやはりカマキリは調子を崩す可能性があるのではないでしょうか。

この項目については調べても調べても分からなかったので私の憶測がメインとなってしまっていますが、餌のコオロギに思い当たる節がありました。コオロギは自分の糞で中毒を起こして死んでしまう場合があります。それだけ糞の成分が何か良くない成分の様です。この糞の影響を受けたコオロギをカマキリが食べたのならどうなるでしょうか?きっと良い結果にはならないと思います。

また口に入れる餌以外にもカマキリの住環境も気を付けたいところのひとつだと思います。

不衛生にしているのは何にしても良い事ではありません。勿論不衛生を好む昆虫もいるでしょうがカマキリはそういった昆虫ではありません。カマキリの糞や餌の死骸など、ここら辺は徹底的に掃除を心がけたいですね。

それから水に関しても気になります。カマキリが下痢をすると言う事は明らかに口から入るものの何かに原因があるような気がします。水も古くなったものであったりするとカマキリがメインで暮らす夏場の季節には腐ったりもするでしょう。それから糞や餌の死骸についた水をカマキリが飲んでしまったらどうでしょう?これはきっと良くありませんよね。

カマキリ自身の体の調子が悪くて、元々弱い個体だった、と言う考え方も勿論出来るかもしれないのですがやはり飼育をしている上では飼育環境や世話の仕方について何か間違いがなかったか?見直す必要があると思います。

まとめると

1、餌の昆虫の飼育環境まで気を付ける

2、死んだ餌などは出来るだけ与えない

3、カマキリの飼育ケースは出来る限りきれいにしておく

4、古くなった水や他の成分が溶け込んだ水をカマキリが口にしない様に注意する

5、昆虫は病気にならないと過信しない

20、ゲロをはいている

下痢の項目と似た様な症状になりますが下痢をするのではなく口から嘔吐物を出すカマキリがたまにいます。

こういったカマキリはいくら餌を与えてももう食べようとしません。全部吐きます。悲しいくらいに餌も水分も受け入れてくれません。

まるでバッタの出す茶色い液の様なものをケース中に塗り手繰るかのように吐き出します。この茶色いものが何なのか?私としては体液のひとつと考えています。なぜならカマキリがパーツを欠損したり傷を負ったり体に穴が開いたりすると必ずその部分が黒っぽくなるのです。ちなみに黒っぽくなる前は茶色っぽいのです。

これはカマキリの体液=血と考えていいのではないでしょうか。

ひかれたカマキリを見てもそんな様な色をしている気がしませんか?

これだけひっきりなしに体液の様なものを吐き出したせいもあり、餌を受け入れなくなってしまったせいもあり、カマキリのお腹はぺっちゃんこになってそのまま死んでしまうのを何度か見かけました。

お腹がとんでもなく凹むケースはこの下痢や嘔吐を行うカマキリに限ると思います。どんなに脱皮不全で五体が満足でなく寝たきり状態になったとしてもカマキリは必死に生きる為に餌だけはしっかりと口にしようとするのです。

それがこのケースの場合は該当しません。せめて腹いっぱいの状態で死のうよと思うのですがそれはかなわないのです。

相対数の中では下痢や嘔吐をするカマキリを見かけるのはとても少ない数ですがこういったカマキリがいると言うのは頭に入れておきたいですね。きっとそこには原因が必ずあってきっとそこには解決策もあるはずでしょうから。

小さなカマキリの体から入り込んだ毒素の様な成分を全て吸い取れるのならこのカマキリも救える糸口が見つかるかもしれませんがなかなかそれも実現は難しいでしょう。昆虫の専門医が居たらどんなにいいものか。こういったお手上げの不具合が出た場合いつも思います。

こうなったカマキリは弱って死んでしまうケースが多いです。原因は何になるのか分からないのですがやはり下痢の項目と同じ様な感じになると思います。




21.脱皮の際に失敗をして体の一部が風船のように膨らんでしまった

これはたくさん飼育をして来た中でも唯一1匹だけに起こってしまった最悪の脱皮不全です。辛いですが同じケースを生み出さない為にもあげておきたいと思います。

2017.08.09

前の日までどこの不全もなく元気に羽化に備えていたオオカマキリになります。加湿なども行っていたのに朝目覚めたらこの状態でした。生存率は見るからに絶望的でした。もうほとんど動かなかったです。一体このカマキリに何が起きたのか?いまだにわからないままなのですが検証を進めていきたいと思います。

宙ぶらりん状態から降ろしてみたところ体液の様な液体が手につきました。しかしこの風船の様な不全は一体何が起きたのか?何が原因なのか?むしろこの素材は何なのか?本当にわかりません。残念ながら調べつくしましたが他に症例は見つける事が出来ませんでした。

ただひとつ言えるのはこのカマキリは早い段階での羽化不全を起こしています。背中→頭→鎌と言う順番で抜けるわけですがまず頭はぬけがらの中のままです。しかしその前にまず背中は?なぜ背中が通常の脱皮不全を起こしたカマキリと逆向きに折れ曲がってしまっているのでしょう。猫背になるのならまだわかるのですが完全に逆でおかしいです。

この風船の様なものがいわゆる体液で出来た泡の様なものなのではないかと発見当時思ったのですがそうではなくしっかりと膜の様に固めの素材をしていました。これはカマキリのぬけがらなのか?それとも新しい体の一部なのか?

そしてどうやら腹の部分からこの謎の風船は出ているようでした。

ハッキリと原因が分からない不全となってしまっているのですがこういった不全はカマキリが脱皮や羽化を始めるタイミングにもしそばに居て見守る事が出来たのなら全体的に防げたものばかりだと思っています。

また事前の準備やお世話の不備、これも全くなかったのならきっとカマキリはもっと多く無事に成虫になる事が出来たでしょう。

私は大量飼育をした事でここまで脱皮不全羽化不全のカマキリを出してしまいました。本当に自己満足の為だけにここまで犠牲を生んでしまった事は残念でなりませんし申し訳ないです。精一杯手をかけていたつもりですがもっともっと手をかけていたのならこうはならなかったでしょう。

脱皮不全や羽化不全を起こしたカマキリの何が辛いかって本人たちはまだまだ生きたがっている事です。生きる事に貪欲でどんな状態でも生き残る為必死です。カマキリ自身の体の弱さなども不全などの原因として挙がる事もあるかと思いますがそれは本当に一因のほんの少しであり、飼育者のサポートがしっかりさえしていればきっとフォローは出来たはずでしたね。

本来世の中に隠したい様な前例をこうしてありのまま晒す事で次に生まれる失敗を少しでも予防出来たのならと願っています。



2023年 動画でも不全などについてまとめているのでそちらもどうぞ★

カマキリ飼育ミニ 脱皮&羽化不全個体①

カマキリ飼育ミニ 調子の悪い個体について

カマキリ飼育ミニ 治る不全と治らない不全

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