交尾をするのは命がけ!カマキリの事情
※編集中2019/10/18~
カマキリ達も種を守る為には命を繋がないとなりません。
交尾をして産卵をすると言う事は全ての自然界に生きている生き物たちが生きる上での第一目標と言っても過言ではないのではないでしょうか。
人間と違ってただただ遺伝子を繋ぐ為だけに彼らは厳しい自然界を生き抜いていっている様にさえ見えます。
勿論彼ら目線ではないので彼らには彼らなりの娯楽があったりするのかもしれないですけど。それを想像してみるとまたおもしろいですが物語的な感じに脱線してしまうのでここでははしょりますね(笑)
この項目で重要なポイントとなりますが私はカマキリの繁殖や産卵に携わった事がずっとありませんでした。そりゃもう!絶対触れないレベルでした!
しかし2018年度の飼育で抱卵している成虫を扱い、産卵については目撃する事が出来ました。そして2019年度の飼育でついに交尾を行いました!
…しかぁっし!!その経験も割と中途半端で終わった感じになります。(追記参照)
なのでここの項目は飼育経験からの話ではなくこういった話があるからこう思う、的な私の感想が基本になるのでその事を念頭によろしくお願いします。
しかし疑問に思いませんか?
ここまで自称カマキリ愛の深い飼育経験豊富ぶってサイトまで立ち上げた私でさえ交尾や産卵に手を出さないのか。そこをしっかり経験した方が当然このサイトの締まりも良くなるはずです。けれど積極的に手を出さない、なぜか。
つまりは交尾・産卵の工程はそれだけ大変な工程になると言う事です。
では少しずつ掘り下げていきましょう。
同じ卵から産まれたカマキリ同士の交尾は絶対オススメしない!
私が飼育をして来たカマキリは一代目は野外から1齢幼虫を捕まえて来たので出生は謎な子たちでしたが、二代目の冬場孵化をしたカマキリ6匹は完全に同じ卵から産まれたキョウダイでした。
何故冒頭でこの事に触れるかと言うと6匹の内オスもメスも居ますがこの中での繁殖を考えるとなるとキョウダイ同士をくっつけないとならなくなります。
やむ終えず相手が見つからないとなったらもう仕方ないかもしれません。いちかばちかの勝負にかけてもいいかもしれませんが、人間でも近親との小作りは遺伝子的に近すぎて問題が出やすいと言われていますね。これは昆虫にも言える話だと思うので出来れば避けたい手段です。
このように何代も代を重ねる事を累代(るいだい)と言いますが、近親で行うと言うのは遺伝子を残す目的上非常に危険な行為だと思われます。
餌としてゲットしてきたミルワームやコオロギが我が家ではどんどん成虫となり繁殖をたくさんしてくれましたが、これらは兄弟でしょうか?真相はわかりませんが餌の昆虫なのであまり気にせずそちらはそのまま自然に任せてどんどん増やしています。冷静に考えればひどい話ですけどwここはカマキリ飼育者として割り切る所だと思っています。
一般的に言われているのが「どの昆虫も兄弟かもしれない、もしくはそうである間での繁殖は1代まで」にしておいた方がいいようです。遺伝子がどんどん偏り濃くなっていってしまうと生まれてくる子供たちにいいことがありません。そもそも本当に無事生まれてくるかも心配になります。
1代までと言いましたがこれは私が飼育下での交尾について調べていった結果多く言われている話であるだけで誰がそこにGOサインを出したのか保障はありません。だから1代までと言わずそこはまず完全に避けるべきであると私は考えています。
ここは飼育者にとって意見が別れるところだと思います。私の飼育が目指すものはカマキリの子孫繁栄にあります。元気なカマキリが元気な子供を作りそしてそのカマキリがまた外で他の親から生まれたカマキリと出会い子供を作り…と少しでも多くのカマキリが永代命を繋いでいって欲しい、そういった目的だとカマキリが強く健康でないと成し遂げられないミッションになってしまいます。だから累代で弱い個体を生み出す可能性はなしにしたいのです。
健康な子孫を作る為には違う遺伝子と遺伝子の掛け合わせの方がいいのです。
わざわざ危うい選択肢をしないでもいいではないですか。なんてったって飼育下なのですから。くっつけたいペア同士をくっつける主導権は私たち人間に託されている様なものなのです。
先にも似たような事を言いましたが昆虫たちはただただ子孫を残すためだけに生きているといっても過言ではないと思います。その為に産まれ賢明に生き抜いて成長を遂げやっとの思いで繁殖相手と出会い子孫を残すのです。
そこまで頑張ったのに相手との遺伝子との関係でせっかく作ったはずの子供が正常でなく育たなかったりしたのならとてもカマキリ的に気の毒ではないでしょうか。
産地の違うカマキリ同士での繁殖はリリース出来ない結果となってしまう
交尾に飼育下で挑む場合、ここで気を付けたいのが遠方に住むカマキリ同士、例えば北海道と沖縄の同種のカマキリを掛け合わせた場合リリースをする場所がなくなってしまう事を忘れてはいけません。
北海道にも沖縄にも逃がせないのです。
ちょっと例がぶっ飛んでしまってますがこれは繁殖をしたカマキリに限らずカマキリ1匹についてもです。東京都内の新宿でとったカマキリを青梅で逃がすのでもアウトです。もっと狭く言えば〇〇公園で捕まえたカマキリを△△公園で逃がすのもアウトです。
カマキリに限らず捕まえた昆虫は捕まえた場所で逃がすのが鉄則です。私もこの事は勿論わかっていたのですが異なる生息域から引っ張ってきたカマキリを交尾させた場合の卵嚢から生まれた子カマキリの行く末までちゃんと考えてなかったですね。なんといっても交尾させた経験がずっとなかったのでw
これに関わる「遺伝子プール」というものの存在についてはTwitterの方で指摘を受けて知りました。
私が指摘を受けた案はこうでした。
”遠くに住むカマキリ同士を掛け合わせたら全然違う遺伝子が掛け合わさって強化カマキリが出来ないか”
…今思うとなんて呑気な事を言っているんでしょうw
これについては生物の遺伝子プールと言うのが生息域内で決まっていてそれをむやみにまぜこぜにするのはその土地に居ない菌をまき散らしたりする危険性などがあるので決して行ってはいけない事になるそうです。
飼育下で勝手にやるのは自由ですけど、私としては最終的にはリリース(交尾を飼育下で行わない為)の流れをとっているので無理なのです。どうしてもリリースしたい。交尾が怖い←
リリースを出来ないとなると全員飼育をするか、それとも共食いか~みたいな話になってきてしまうみたいです。どっちも違った意味で恐ろしいですね。いくら交尾がうまくいっても遠い未来まで命を繋いでいく事はとても難しくなってしまいます。この事は忘れないようにしましょう。
しかし、こんな光景を見た事がないでしょうか?
”前の車の後ろの窓にカマキリが張り付いたまま走っていた”
私は実際見つけた事はないのですが友人などからたまに聞く話です。
こうなった時、カマキリは生息地からかなり離れた場所まで運ばれる可能性があります。高速なんて乗った日には…カマキリが時速100キロの巻き起こす風圧などに耐えきれるかも謎ですが、遠くに運ばれる可能性は確実にあります。車の窓ではなくトラックの荷台の中とか、そういった場所にカマキリがへばりついて気付かれないまま無事運ばれたとしたら。恐らくその移動先でカマキリは暮らす事になるかと思いますが遺伝子プールの話としては危機的状況になりますね。
またカマキリのオスは飛翔してメスを探すと言います。こうなった時どこまで飛ぶのか?休み休みで隣町くらい行けてしまうんじゃないのかなと思います。こうなった時遺伝子としてはどうなるのか。一体この遺伝子プールの話がどこまでの範囲セーフでどこまでの範囲アウトなのか、素人の私にはちょっと分かりません。海を越えたらダメかな?とも思ったのですが船で運ばれるパターンだって大いにありますよね。この場合海を渡ったカマキリは戦犯となってしまうのでしょうか。
近年では中国からの外来種のムネアカハラビロカマキリが国内にもはびこっているようですが、外来種となると完全に「戦犯」扱いなのでまた話が違ってきますね。日本国内でも分布範囲は各カマキリあるなしがあるようですのでここを侵略していってしまうと先住のカマキリ的に結構危険かも…。
全ては「可能性」がネックなのかもしれません。こうなる可能性があるからこうしてはいけない。大切な心掛けかと思います。そもそも人が居なければカマキリは海を渡る事もはるかかなた遠く離れた土地へ運ばれる事もないのでしょう。人間って罪深いですね。
私たち飼育者がカマキリのために出来る事は思っている以上にわずかな事かと思います。しかし少しでもカマキリの生態系などを脅かす行動は慎みまたいですね。
カマキリをリリースする時、面倒かもしれませんが必ずとってきた場所に返すという流れをしっかりと覚えておきましょう。交尾をさせるのなら先の事(卵嚢の孵化後のリリースなど)を考えて生息地がほぼ同じカマキリ同士を選びましょう。
カマキリが安心な社会作りのために☆
繁殖相手を探すのは至難の業?!
カマキリ1匹オスかメスを保有している状態でも交尾をさせる為に外から相手のカマキリを探してくるのも一苦労でしょうね。カマキリ見つけた!となってもオスメスかみ合わなければ意味がないですし。
そうです。交尾をさせよう!と思い立ってもまずカマキリをうまい事ペアで見つけるのが難しいのです。
自然界ではメスの方がどうやら多い様なのでメスを探すのは比較的楽なのですがオスがなかなか見つかりません。
勿論自然豊かでカマキリの宝庫の様な地域にお住まいならたやすいかもしれないですけど、私の住んでいる辺りではいつペアが揃うか、揃う日はくるのかってくらいにカマキリは滅多に見かけません。(2019年引っ越して多少見かける様になりましたw)草むらや植木の上なんかをじーっと探す日々を過ごしている私でもです。なのでシーズンはたくさんのカマキリに出会う為に河原など生息地に出向いています。
そして時には交尾は失敗をします。
交尾前にオスのカマキリがメスのカマキリに捕まって食べられてしまうパターンです。
カマキリの場合交尾を仕掛けるのはオスですが、その主導権はメスにあると言えます。その体格差を見れば一目瞭然かと思われます。
勿論私もカマキリを飼育したからには素直にこの子達の子供も見たいと思うので、交尾をガンガン試してみたい気持ちもあるのですが、何よりもカマキリの交尾で怖いのがこの「共食い」です。
交尾中メスの方が食べられる話は聞いたことがないのですがオスが食べられる話はカマキリの交尾について調べているとよく目にする光景です。
とは言え自然下では逃げ場があるのでなかなか起きない事らしいのですが飼育下となると狭い飼育ケースの中での営みとなるので逃げ場がなくこういった事故が起きやすいそうです。
交尾にありつけたのならまだいいでしょう。オスも本望です。
しかし交尾の前からオスカマキリが食べられてしまったらもう目も当てられないですよね。だから交尾前後でオスカマキリが隠れる場所などはケース内で必須となる様ですが万が一でも折角大事に育てたカマキリが自分の飼育下で他のカマキリに食べられて死んでしまうと言うのは何とも耐え難い光景ではないでしょうか?
2019/10オス成虫
そんなこんなで繁殖は基本自然任せにしています。成虫となり暫く別れを惜しんだら繁殖期を逃さない内に自然に逃がしているのが主です。本当は一度飼育をした個体は自然界に返すべきではないそうですが最低限のルールを守って行っています。
本当は自分が育てた子たちの卵嚢を育ててまた来年のカマキリ飼育に想いを馳せたいのですが、ここは我慢です。
そこまで責任を持てないと言う気持ちもあると思います。無責任と言われても仕方ないかもしれません。
共食い、しかし悪い事だけじゃない?
共食いはオスカマキリがあまりに気の毒…とは言えいつかは死ぬ生き物です。そこまで慎重になる必要性もないのかもしれません。
種付けを無事に果たして子孫をメスの中に残せたのならオスもその後の事はどうでもよく死ぬ事も本望かもしれません。なので繁殖を飼育下の中で行うのは決してかわいそうとか反対をする気持ちではないのですが、私は出来ればこの目で直接見るのは避けたいわけです。
しかぁっし!!!!
なんと「共食いをしたメスから生まれるオオカマキリの卵嚢の中の赤ちゃんの数は共食いをしないで産卵をしたカマキリの卵嚢の中の赤ちゃんの数より多い。」と言う話があるそうです。
これは本当にオス明利に尽きる話ですよね。なんだか救いが見えました。
けど、一体どうやってそんな事調べたの?
何通りのカマキリでそれを試したの?
私はすぐに疑うタイプですwww
いくつも調べていくつも同じ様にこういった情報を眼にしたとしても自分で確かめるまでは割と信じられないタイプです。
なのでここのところは一応交尾をしてオスが食べられてしまった時の自分擁護に近い気持ちで心の隅に覚えておきたいと思いますが、だからといって共食いにGOサインは出せないなと言うのが私の結論になります。
【追記】2019年交尾に踏み切りました!
交尾を行う場合!ここに注意!
交尾を行う事について私はビビり気味ですが、色々とポイントを抑える事で共食いの事故を防いで行う事が可能になって来るそうです。絶対大丈夫、ではないとは思うのですが最低限抑えておきたいそのポイントをメモしておきます。
1.飼育スペースは広く
とりあえず繁殖をするにも産卵をするにも飼育するスペースは広めにとってあげるのが大事らしいです。(2019年我が家で行った時は60×40×50程度取りました)
2019/10/03 我が家の交尾部屋
交尾をする際にオスは誤ってメスに食べられてしまう場合がありますが、これを防ぐにはオスがメスから隠れる場所を確保してあげる事が大事です。その為にも基本の飼育スペースを広くとってあげる事が必要となるのです。そして必ず隠れられる造花などを配置しておきましょう。
2019/10/03 我が家の交尾部屋 造花と本物の植物の枝を入れています。
カマキリの交尾の時間は4時間程とも言われています。とても長い間くっついてやっと産卵の準備が出来るようです。
この時間をずっと見張っていることもなかなか難しいと思いますが、終わったタイミング=オスがメスから離れた時に確実にオスが逃げれる様にする為にもスペースは広く必要であります。
2.メスのお腹は満たしておく
隙あらばメスカマキリはオスを食べようとするでしょう。これは日頃のカマキリを観察していても確実にそうなる事が予想出来ます。
うまい事真上にオスが乗れたのならまだ危険は少ないかもしれないですが少しずれてたらメスのカマキリの視界に入ってしまいますし鎌が届いてしまいます。これを防ぐ為にもメスカマキリに餌を与えておく事が必要となります。
しかしカマキリの交尾は4時間とも言われているのでこの間ずっと餌を与え続けるのはカマキリのメスのお腹がパンクをしてしまう可能性があるので気を付けましょう。あくまで合間合間の間持たせと言う感じになります。交尾にも体力を使うのでメスカマキリはどんどんお腹がすくとは思いますがあくまでお腹膨れの具合などをチェックしておきましょう。(卵嚢などのスペースも考慮)
一番いいタイミングとしてはオスが乗るタイミングで餌を掴ませておく、と言う状態でしょうがなかなかうまいタイミングをつかむのは難しいと思います。出来る限りでオスの交尾へ挑む手助けをしてあげましょう。これは飼育下ならではのオスの命を守る方法になるかと思います。
ちなみに一度交尾の態勢になるとオスカマキリは食べられてもメスから離れません。途中オスカマキリがメスに食べられてパーツを失ったとしてもお尻さえ繋がっていれば交尾は成功出来るようです。しかし食べられたオスは顔や鎌を欠損した状態で交尾を終える事になります。出来ればこの状況は避けてあげたいですね。
3.産卵する場所を確保しておく
ついに産卵を、と思ってもケースと蓋の隙間など変なところに卵を産まれるとかなり困る事になるのでそこだけは気を付けましょう。気を付けると言っても卵を産むところはカマキリが選ぶのでどうしようもないですが、止まり木なんかを入れておいてうまくそこに産んでくれればケースを移動も可能です。試しに入れておいて損はないと思います。(我が家では止まり木を入れても確実にケース蓋周辺に産みますがw)
止まり木については他の項目でも話してますがある程度の幅が必要です。カマキリが脚を広げても大丈夫な幅のものを用意しましょう。(我が家では邪魔にならない様にケース壁面に張り付ける状態で設置orカマキリの動きを遮らない排水溝ネットを蓋に挟んでぶら下げる形で落ち着いてます)
まぁ…結局産むのって天井になりがちな気がしますけどね。だってカマキリって大体天井に居るのが基本待機の姿勢ですからw
2019/10/14 を回った頃産卵中の図
この子(メイ)は排水溝ネットの蓋からケース上部にかけて産みました。ネットはちょっと不安でしたが分厚い卵嚢の中に卵を産むので中身には支障はなさそうです。
また卵嚢は乾燥してしまえば悪天候や衝撃にも負けない丈夫なものになりますが産みたてはまだ柔らかいようなので触ったりはしないようにしましょう。
産卵についてもっと詳しくまとめたページはこちら→2019年度産卵記録1
2019/10/14 産んだ次の日の朝の卵嚢。まだ白っぽいのは乾燥前な証拠かも
乾いてくると徐々に茶色っぽくなります。これは実際乾燥前後を見てみないとなかなか分からないものかもしれません。
2019/10/17 乾燥後。産んだ次の日よりも色が濃くなっているのわかるでしょうか?
交尾を終えたカマキリがその後どうなるか諸説ありますが一番影響するのは個体差、個体が持った生きる力でしょうか。
こんな表現だと曖昧過ぎますがw私が聞いた話だと交尾を終えたオスカマキリはそこそこ生きれる様です。出来るだけ多くのメスと交尾をするべく短期間で活発に活動するみたいです。
一方、産卵を終えたメスカマキリは体力を使い果たして早めに死んでしまうとの事です。
しかし実際11月頃、もう寒くなってきて昆虫シーズンが終わる頃、外で見かけるのはメスカマキリばかりでした。オスカマキリは私は見つけられませんでした。一般的にも寒くなる季節まで生き残っているのはメスの方でオスは早々に姿が見られなくなるようです。
オスカマキリは初回の交尾後でもある程度の期間はとても活発に生きられる様ですが、実質メスよりも早めの季節に命を終えるみたいです。メスは交尾後から卵をしっかり腹の中に蓄えて産むまでの工程がまずありますからね。その期間を考えれば結果としてメスの方が長生きなのかもしれません。そしてその後も餌や体力気温など条件が揃えば寿命を全うしていけるのでしょう。生まれた月が遅いのであれば余計に寒い季節まで食い込み生きる事が可能となりそうです。
2019/10/17 レイン
ちなみに2018年度に寒い季節になって来たので外カマキリを数匹捕獲して保護をした気分になっていましたが結局早々に死んでいってしまいました。ここで扱ったのは産卵経験を持つメスばかりです。結局そうなるくらいならば敢えて保護をするわけではなく自然の流れに身を任すのもありなんだと思いますしそれが普通かと思われます。外で死ぬ事で他の生き物の餌となる事も出来ます。ただ土に還っていくだけでも無駄には決してならないのです。
ただ寒さと餌不足さえ解消したら1日でも多くカマキリが生きれるのではないかと言う希望を捨てきれずついつい連れ帰って来てしまいますけどねw
自然の中で死にゆく中で鳥の餌になるなり自然の摂理の中でまた別な命の糧となるのは自然な形ですしとても素晴らしい事だと思います。飼育下に自然の中の生き物を置く中でどれだけ生きる意味を見つけて与えていってあげれるか考えて飼育を行っていきたいものですね。
オスは素早い
…交尾についてオスが食べられる心配が~と言うのを散々書きましたが、実際に同室に入れてみるとオスはとっても素早いです。これは朗報ですね。メスが向かってきてもそうでなくてもケースの中を物凄い速さで動きます。なのでおっとりとした動きのメスにはなかなか捕まりません。
自然下で見つけて捕獲を試みるとメスはぼーっとしている事が多いのですがオスはものすごい速さで逃げたり飛んだりします。メスを探す為にオスはよく飛ぶとは言いますがこれは探す為だけではなくメスから逃げる為にも活躍する能力だと思いました。
これなら案外メスにも捕まらないのでは?とは思いました。
そしてメスもオスが間近に居ても案外積極的に餌をして食べようとはしませんでした。しかしこれは直前で餌を食べさせていたせいもあるかもしれません。
交尾部屋、左がメス、右がオス
交尾前、はこうしてオスは素早い身体能力によってメスにはなかなか捕まる心配はなさそうです。
なので飼育者として気を付けたいのは交尾後、でしょうか。最中はもうどうしようもないですからね…。後の接近戦の最中オスが素早く逃げて隠れられるスペースや設備を整えておきたいものです。
2018年飼育にて産卵を観察!
初めてカマキリの産卵を観察出来る機会をいただきました!
2018/11/09
うちの子供が近所の子からいただきました!飼育しているのは聞いていたのでその内我が家に来るのではないかと思ってましたがやっぱり来ましたwまさかの産卵中の状態で連れて帰ってきました。
中身が飛び出ています…子供が刺激をしながら連れて帰って来たのでびっくりしてはみ出てしまったのではないかと心配しましたが
2018/11/09
2018/11/09
その後無事埋めてました。
2018/11/09
産卵終わり。時間はそんなにかかりませんでしたね。産んだ状態で連れて帰って来たのでいつから産んでいたかわかりませんが。
とりあえず初めて産卵を目撃出来たので興奮しました!本当にコネコネぐるぐると泡出しながら混ぜ?ながら産むんですね。
動画も撮りました☆
↑アップなのでこねこねしてるのが分かりやすいかと思います。
※1.2は繋がっていますが3つめの動画はかなり後の時間に撮ったものです。産み終わりに近い状態です。このカマキリは体力不足のせいか産後早々に亡くなってしまいました。恐らく前の飼い主さんが餌を余り与えてなかった影響もあるかと思います。卵も途中っぽい感じに
2018.11,08
通常卵嚢に「包まれている」って感じの強いカマキリ卵ですがこの状態ってなんだか表面が薄そうですよね。中の卵が見えてる様な色合い…。
2019年春。結局この卵嚢は孵化をしないままになってしまいました。卵は入っているのは目撃しましたが交尾をした後の卵だったのかどうか?そもそも通常の卵嚢よりもとても小さいサイズの卵嚢だったので何度か産んだ後の残りの卵だったのかもしれないですね。色々な原因が考えられますが孵化を元の飼い主に報告出来なかった事など残念な気持ちになりました。そしてこのカマキリの子孫をちゃんと残せなかったのかもしれないと思うと辛いです。
2018.11.11
とてもきれいな目をしていましたが産卵の翌日には亡くなってしまいました。産卵後は元気にコオロギを食べていたんですけどねぇ…。産後は体力を消耗しているので出来るだけ早めに餌を与えておきたいタイミングですね。
必殺!妊娠しているメスカマキリ!
2018年”交尾をさせるのは怖いけどカツオブシムシなどの寄生の心配がないぴっかぴかの卵嚢が欲しい!”
そんな事を考えた末に私が選んだ道、それは既に妊娠状態にあるメスカマキリを外から捕獲してくる事でした。
なんだかちょっとせこい感じがありますがこれが恐怖の交尾をすっ飛ばして次世代の確実な子孫を確保する方法になるかと思います。
上の項目の子供がもらってきたカマキリがまさか来ると思ってなかったので…この子譲ってもらえるのなら外カマをとってくる必要はなかったかもしれません。(結局孵化をしなかったけど)まぁしかしお外は危険~って感じでついついみたいな所最近あるので…。
2018年度に来年の春は卵嚢を確保して来ないで外孵化カマキリを数匹捕まえて来て飼育をしようか、とも思ったのですがやはり安心安全な卵嚢を確保しておきたい気持ちになり妊婦カマキリ確保に踏み出しました。
ちゃんと見つかった奇跡。腹に黒い影?の様なものが見えたので心配をしましたが無事に卵嚢を産んでくれました。ハリガネムシは出ませんでした。なんだったんだろうこの黒い影。消えたし。
思いっきり蓋にw
なかなか立派な卵嚢です!ケース内に枝などを配置していましたがやはり無駄でしたね。ケースは縦向きにおいてましたが横の蓋に産卵。枝が細かったせいもあるのかな。仕方ないのでこれをきっかけにケースごと入る冷蔵庫買いました。
冷蔵庫保管は基本問題ないようですが内心心配でした。
ちなみに冷蔵庫に入れた理由は寄生と冬季の孵化を避けるためです。ここまでしないでも外に配置しておけば大丈夫だろうと言われていますが念のため。大事な大事な卵嚢なのでね。過保護も良くない様な気がしますけどねwまぁその甲斐あってか2019年春にこの卵嚢は無事に孵化をしてたくさんの赤ちゃんカマキリを生産してくれました。
卵嚢を確実に確保したい場合、妊娠中のメスカマキリを捕獲してくると言う方法はとても合理的かと思います。あくま人間都合なのでカマキリにとっては余計な事しないで!って感じかもしれませんが。そこのカマキリの気持ちを重々胸に刻み大切に命を保存しておく様に心掛けたいですね。
☆2019年度産卵記録ページはこちら→2019年度産卵記録1