超か弱い!1齢~の赤ちゃんカマキリ
卵嚢からの飼育1で孵化時のカマキリの赤ちゃんの動画を紹介していますが、こちらでも改めて
この動画は孵化したてなので特徴的な薄黄色をしたみずみずしいボディですが時間が経つと褐色=茶色っぽいややカサカサしてそうな枯れ葉のような体色へと変化していきます。
お誕生日おめでとう☆
2018年度は1500匹程度の孵化を目撃しましたが今のところ完全な緑色の1齢幼虫は見た事がないですね。居るのかもしれないですけど余程レアでしょう。
初齢幼虫について動画でもまとめました★併せてご覧下さい★
カマキリ飼育まとめ 初齢幼虫①
カマキリ飼育まとめ 初齢幼虫②
Youtubeのちゃんねるはこちら
こちらの項目の初齢についてはの卵嚢からの飼育の項目に少し被るところがあります。
なぜならカマキリは孵化してすぐに1齢(初齢)への脱皮をするのでそこは繋がっているともいえるからです。
1齢のカマキリについての扱い方を知りたい方は卵嚢からの飼育の方もチラ見して下さい。
こちらでは孵化後の初齢から羽化前個体になる前の1~羽化前の5齢程度までの幼齢のカマキリの飼育方法を紹介していきたいと思います。羽化を控えた個体についての飼育は羽化前の飼育を、羽化後については成虫の飼育をご覧下さい。
どの項目にも共通して言える事ですが私の自己流が含まれるので鵜呑みにしないで飼育者さん自身が責任を持って参考までにお読み下さい。
陸の王者とも言えるほどに強くかっこいいイメージのカマキリですが産まれた時からそうではありません。なんとあのかっこいいカマキリも小さな時は蟻にだって食べられるほどか弱いのです!
更に温度変化に弱い!環境変化に弱い!水滴ひとつで溺れる!ちっちゃーいコバエをとるのも一苦労!もうよわっよわです!
よくこんなに弱いのに自然下を生き抜いているなぁと思いますがその弱さ故に自然下での成虫までの生存率はなんと1割しかいません。だからこそ安全な飼育下でその生存率をあげたい!と思ったのが私の飼育のきっかけでもあります。私一人の力ではそこまで変化はもたらせないんでしょうけどそのくらいがいいんでしょうね(笑)
翅が生えて成虫になるまでのカマキリを総じて幼齢と呼びますが、1齢と羽化前の7齢程度(脱皮回数は個体により様々です)のカマキリとではだいぶサイズや頑丈さに違いがあります。
具体的に言えばオオカマキリで例えると1齢は1cmあるかないか程度です。
実際のカマキリの1齢の写真
これが羽化前になると
2017.05.12 オオカマキリメス キリ4
この個体で大体7~8cm程度でしょうか?こんな大きくなる個体も居ます。勿論羽化をすると更に大きくなります。
幼齢と言われる中で1~3齢程度は本当に弱いです。
4齢以降から少し頼れる感じになって飼育にも多少の余裕が出ていくものと思われます。
幼齢の飼育でのあらゆるアクションが無事に成虫となる羽化へと繋がるプロローグに過ぎません。だからこそ不備のない様にこの間の飼育こそが最重要課題でありカマキリの飼育のメインになっていきます。
最初から成虫を飼育する場合はここは飛ばして~になりますが実にもったいない。
この幼齢の飼育こそがカマキリ飼育の一番楽しいところだと思います。うちの子感が半端ないですし無事成長すると感慨深さも倍増ですよ。是非興味があれば飼育のポイントを抑えながらか弱い赤ちゃんカマキリを立派なカマキリへ成長させていってあげて下さい!
屋外採取のまだ翅の生えていない赤ちゃんカマキリの飼育を始めたら、とりあえず何齢かチェック!
無事に孵化をして最初の脱皮を果たし晴れてカマキリの姿になれた赤ちゃんカマキリを初齢=1齢のカマキリと言います。ここから脱皮を繰り返すごとに2齢3齢と齢が上がっていきカマキリの種類にもよりますが大体6齢頃から羽化して成虫のカマキリとなる個体が見られ始めます。
何齢か分からない小さなカマキリを外で見つけて飼育を始めたのならまずは何齢かを把握しましょう。
ここを把握するしないでその後の飼育のクオリティに雲泥の差が出ると思います。
とは言え自宅での孵化をしたのなら何齢かはすぐ分かりますが外から赤ちゃんカマキリを捕獲して来たのなら何齢かと言うのは分かりにくいですよね?その場合はサイズ感で大体わかると思うのでそこを調べましょう。
具体的な例をあげていきたいと思います。
幼齢のカマキリのサイズ感は?
我が家で飼育下1例を挙げればオオカマキリで1齢8mm~、2齢13mm3齢18mmが大体の大きさです。(個体差あり)
2018.05.08
1齢約1cm程度オオカマキリ
2018.05.08
1齢約9mmオオカマキリ
私がオオカマキリの他に飼育をした事のある他の種類のカマキリで例をあげるとチョウセンカマキリはそれより2mm程度小さいくらいでしょうか。ハラビロカマキリは更に小さいです。
このサイトのメインはオオカマキリとなるのでチョウセンカマキリやハラビロカマキリについての記述は少なめですが3種類のカマキリを比較した項目があるので気になる方はこちらをご覧下さい。
大体の大きさで1齢は8mm~、とあげてますがこれは個体差を考えての平均値って感じです。実際の個体差の比較画像をご覧下さい。
2018.05.08
遠近法やポーズの具合もあるのですがそれでも手前にいるカマキリの方が小さいですよね。
これは同じ1齢で同じ日に生まれた個体なのですがここまで違ってきます。
2018.05.08
大きいもの1cmあります。
2018.05.08
小さいものは9mm程度でしょうか
2018.05.08
こちらはまた別の個体ですが9mm程度ですね。
ほんの1mm、2mm程度の違いなのですがこれがとても大きな差に感じる1齢幼虫です。
体長は1mm程度の違いとなってもその分横幅=身の太さなども違ってくるので尚更大きさの違いを感じます。
この大きさの違いがなぜあるかと言うと恐らくオスメスの違いによるものが主だと思います。実際に1齢から成虫まで育てた初代カマキリがまさしくそうでした。こんな小さな時から体格にオスメスでの違いが出て来ていると言うのはすごいですね。
大体になりますがオオカマキリの場合最初の内の脱皮では5mm程度ずつ大きくなっていっている様に感じました。
2018.05.11
・・・5mmもないか?wまぁ大体なんで←
こちらは1,2,3齢と並べた写真になるのですが大分サイズの違いが分かりにくくなってしまいました。ちゃんと外に出してものさしで体長測定するべきですねw
カマキリはこちらが動けばびっくりして一緒になってちょこちょこ動くので数匹が横並びできれいに写真に納まる事はなかなかないでしょうw
チョウセンカマキリやハラビロカマキリは更にスタートのサイズが小さいので拡張率もオオカマキリより少なく一度の脱皮で大きくなるサイズは5mm以下だと思われます。
そして徐々に体長と比例して幅も広がっていく感じです。
幅については測ってませんがまさしく一回り大きくなる、と言う感じです。
また成長していくにつれて拡大率も大きくなり羽化の時は翅が生える前と後では1cm近く違う印象でした。
カマキリは大きくなっていくと長さだけでなくどんどん太さも出て来てしっかりしてきます。ただ5齢頃まではまだまだ身が細い感じがします。恐らくこれ以降くらいからオスメスの違いもはっきり体つきに出てくるのだと思われます。5齢頃は体のバランスに無理があるのでハラオレ個体などが出やすいと思います。ハラオレについては脱皮&羽化攻略法から該当項目へどうぞ。
オスメスの違いや個体差もあるので大体ではありますが一例のサイズだけ聞いても蚊の様な小ささが想像出来るのではないでしょうか。しかしどんなに小さくても孵化後のカマキリはしっかりカマキリの形をしているのがとてもかわいいですよね。
2018.05.18 こちらは我が家から逃がした子
小さければ小さい程にお世話は困難と言えると思います。
逆に言えば大きくなってくれば飼育は多少楽になっていきます。
カマキリの飼育は齢に適した飼育方法さえ分かれば難しく考える事でもないと思います。
以降の項目では様々な角度から幼齢のカマキリの飼育方法を紹介していきます。しっかりポイントを押さえてこれからの飼育に生かしていきましょう。
私は飼育に天手古舞だったのできっちり写真を撮ってなかったみたいで、それぞれ写真が別の個体での曖昧なサイズ紹介になってしまいますが一応例として紹介をしておきます。オオカマキリです。
↓★1齢
1cm前後
画質があれですがこれも1齢です。オスメスでの個体差(メスの方が大きい)も1齢の段階でもよく比べるとわかる程度あります。また生まれたての1齢と2齢への脱皮が近い1齢では大きさの差が見られます。日々成長しているのでしょうね。
↓★2齢
1.5cm程度
↓★3齢
2cm前後
↓★4齢
2、5~3cm前後
↓★5齢
3.5~4cm前後
↓★6齢
5cm前後
↓★7齢? オス
6~7cm前後
★8齢 成虫
8~10cm前後
オスよりメスの方が大きくなるのでそこの差もありますが大体で。大体を把握しておけば脱皮、羽化に備えていけると思います。
脱皮&羽化についてはこちらの項目をご覧下さい。
幼齢のカマキリの赤ちゃんを捕まえるコツは?
卵嚢をゲット出来なかった切ないそこの貴方。
けど幼齢の赤ちゃんカマキリを飼育したい!そんな願望を持っていたりしませんか?私だったらどうしても飼いたくって永遠にカマキリを探してしまいそうです。
ではそんな幼齢の赤ちゃんカマキリを捕まえるにはどうしたらいいんでしょうか?
正直見つけられる可能性は絶望的です。
4齢程度になればある程度のサイズ感が出てくるので多少は見つけやすくなってくるかもしれませんが1~3齢のカマキリを見つけるのは至難の業だと思われます。いざ捕まえに行こう!と行ったところであの小ささの赤ちゃんカマキリをピンポイントで捕まえるのはとても困難でしょう。
実際、我が家でも初齢の捕獲はたまったま私が赤ちゃんカマキリを2匹捕まえたのと、幼齢の4齢程度のカマキリを子供が1度だけ見つけた程度です。
子供はたまたま道の脇を見てたら居たそうですが、カマキリを見つけるのって大体このパターンが多いのではないでしょうか。虫取りに行ったわけでなく買い物帰り学校帰りの偶然の出会いです。
あまり派手に動く生き物ではないですからゆっくり散歩がてら多くの箇所に目をやってみましょう。不確かな方法ですがこれに尽きます。
ちなみに他の項目でも話してますが私が初齢を捕まえた時は本当の偶然でした。
バッタを捕まえるのに草むらで網を振り回していたらたまったま入っていたのです。
小さな虫=カマキリの餌となるコバエの様な羽虫を捕まえる時もこの技法は使えるようで怪しいポイントを狙って試してみるといいでしょう。ひょっとしたらカマキリが入ってくれるかもしれません。
大事に飼育をしてくれる飼育者さんとカマキリとの良い出会いがありますように★