用意する物1【基本】

用意したい!十分な飼育スペースとケース

カマキリの飼育を始めると言う時、必要になるものの基本と言えば

・ケース (縦長 クリア 洗える 捨てれる 広々)
・止まり木(滑らない素材 カマキリが脚を広げて捕まれる幅)
・給水場となる脱脂綿(使い捨て)
・餌
といったところでしょうか。

このせいぜい4行で済む話を私流の飼育環境をプラスして掘り下げて解説していきたいと思います(笑)

1.【飼育スペース】
飼育する数にもよりますが十分なカマキリスペースを確保してあげましょう。

カマキリの飼育は室内で行います。

自然の中ではカマキリは自由に移動をして悪天候から避難をする事が出来ますが飼育ケースの中に閉じ込められたら逃げ場はありません。雨風が直撃すると弱ってしまいますし最悪命を落としてしまいますから必ず室内で飼育するスペースを確保してあげましょう。

出来れば直射日光ではないけれど日当たりのある場所の方がいいと思います。丈夫な体を作るには日光は必要不可欠ですからね。最初はカマキリも小さいので小さな飼育ケースで小さなスペースで済みますがどんどん大きくなっていくのである程度場所を用意しておいた方がいいです。カマキリと日光の関係を詳しく知りたい方は温度と日光へ→

2.【飼育用ケースとそれに伴う+α】
多頭飼いをする時には経済的な100均グッズを活用するといいです。ケースは汚れたりもするので洗える素材で使い捨ても可能なものにしておいた方が便利です。

例:ダイソーで購入したプラカップ(縦長タイプ)

また、カマキリはどんどん成長して大きくなるものなので最初の飼育ケースのサイズと最終的な飼育ケースのサイズではかなりのサイズ差が出るものかと思います。新たにいくらでもケースを買い直す余裕があるのなら別ですがカマキリのサイズに合わせていくつも立派なケースを買うのも微妙な出費です。それに小さい頃に使っていたケースをとっておくのはちょっとスペース的に邪魔ですよね。だからこそ最初の内は使い捨て可能のケースを選ぶのがオススメです。
いざ購入をするのなら飼育ケースはある程度先をみて決めておいた方がいいです。脱皮をする度に大きさの違うケースに入れ替えると言うのもこれまた手間と出費になります。またカマキリは脱皮をすると思いのほか大きくなるので飼育をしている今のサイズに合わせてケースを選んでしまうと狭すぎて脱皮の失敗に繋がります。

2017.06.22 プラカップの中で脱皮を行うオオカマキリ3齢→4齢時

スペースは余分に残してカマキリが広々と暮らせる様に環境を整えておいてあげましょう。

特に高さは必要とするので飼育ケースを用意したら縦長になるように配置しましょう。脱皮をしてぶら下がる事を想定して今のカマキリの倍程度の縦の空間は確実に確保しておきましょう。

虫かごといったらこうったものを思い浮かべると思います。

虫かごって見てるだけでワクワクしますよね(笑顔)
この手の横長タイプの場合は画像を90度回転させた状態=蓋が横になるようにケースを配置します。


最近は虫かごもたくさん種類が増えました。写真の虫かごは中に仕切りがついて居て2部屋に分けれるタイプのものになります。縦長タイプのものも探してみるとあるので最初からそういった形を選ぶのも手です。
上の写真の様ないわゆる「虫かご」が元々あるならそれでも大丈夫ですがケースは代用がきくものだと思います。




【☆☆ペットボトル活用法☆☆】

初齢の内はプラカップやペットボトルを加工したものなどで十分だと思います。

様子は見れるものがいいしカマキリにとって日光は大切な役割を果たすものなので透明のものがいいでしょう。
ある程度広さがある方がカマキリ的にも快適です。狭すぎると脱皮の失敗にも繋がるので齢にあったサイズを選び手狭になってきたら狭いケースには見切りをつけて広いケースに引っ越ししてあげるというのも大事です。

ペットボトルの場合は500㎖や350㎖などの小さいサイズのものを切って下の部分だけ使うのでも3齢くらいまでは十分だと思いますがその後がきつくなっていくと思うので長く使いたいのなら2ℓのものがオススメです。これだとものにもよりますが5齢くらいまで使えると思います。ただしペットボトルは表面がデザイン的にボコボコしてるものが多いので写真はとても撮りにくい=観察しにくいです。そこを許容出来る出来ないは好みによるところですね。

先を考えたら最初から大きなケースの方がいいのですが、あまりカマキリが小さい内から大きなケースに入れてしまうと初齢のカマキリは糸の様に細いので観察する際にどこ行った?となる事が多いです。せっかく魅力的な生き物を飼育するのですから観察しやすい程度に余裕を持つのがいいかと思います。

【☆☆ケースを引っ越すタイミングは?☆☆】

脱皮してケースが狭くなったからと言ってすぐに引っ越しはよろしくありません

カマキリは脱皮したてはいつも以上にデリケートです。固まりきってないまだ柔らかい体を刺激するのは危険です。脱皮してから焦るのではなく事前の準備を怠らない様にしましょう。

【☆☆観察しやすい!アクリルボックスのススメ☆☆】
せっかくかわいがっているカマキリの写真を綺麗に撮りたいのなら少し値が張りますがアクリルボックスがおすすめです。こちらを選ぶ際には縦長の形で上が開いているタイプのものがいいでしょう。

カマキリが小さい内は150cm角の正方形のアクリルボックスも使用していました。

お隣さんはシ〇バニアファミリーです

こちらでも5齢くらいまでは余裕です。

小さい内はカマキリも小さくて見失いやすいので視界良好のアクリルボックスを使用して大きくなったらもうケースの中で行方不明になる心配はありませんから通常のプラスチック素材の虫かごで安く済ませると言う流れもありかなと思います。まあ…一度アクリルボックスでの飼育の魅力に気づいてしまったら虜になってしまい離れられないと思いますけどね(笑顔)
「必ず縦長」と決めきるのではなく「なるべく縦長」って感じで代用がきくものはいかしていっていいんじゃないでしょうか。どの道カマキリは基本天井に居ますしね。

メインで使用しているアクリルボックスと3齢幼虫

私がメインで使用しているのは150×150×250cmになり上の写真の3齢の段階だと広々していますがこちらだとカマキリが7齢くらいになった際に結構狭くなってきてしまいました。とりあえず羽化も問題なく出来ましたが止まり木などの配置に空間確保の為の工夫がいります。
羽化をするには余分にスペースがある方がいいですし、その後の飼育を続ける際には狭いとかわいそうな気もするのでもうワンサイズ大きいものがいいかもしれません。

写真のアクリルボックスと同じ様な感じのもので200×200×300cmのものを私もひとつ持っています。

メインで使用しているものより全体的に5cm大きいサイズですね。このゆとりが大事なんです。これだけのキャパがあればスペース的には問題なく成虫まで飼育してあげられると思います、が大きさが大きくなる分値段が跳ね上がります。1匹の飼育なら大事なお嬢様だかお坊ちゃまカマキリとしてこれくらいのケースで迎えてあげてもカマキリ狂いの私としてはいいのではないかと思います。脱皮の時期がうまい事ずれてくれればひとつ購入して入れ替え入れ替えで使用って言う方法も出来そうですけどね(貧乏くさい)アクリルケースといったら元々はよくフィギュアが飾ってあるケースですね。




【☆☆ケースは大きければ大きい程いい☆☆】

アクリルケースも安いものではないので長く安心して使う為にも購入は大き目をおすすめします。個体差もあるので手狭になってきたなと感じたら更に大きいケースに引っ越した方がいいかもしれません。我が家は羽化段階には特大虫かごを使用しました。蓋も密閉性が高く湿度も保てるので安心感があります。

正面が蓋の面 サイド底は透明です

こちらの虫かごなんと横幅30cm以上です。

終齢まで見守る覚悟でいるとカマキリを飼育するスペースと言うのも結構場所をとるものになります。

なんと言っても1匹につき1ケースですからね。まとめて飼育を出来るバッタなんかとは場所の取り加減が違ってきます。

くれぐれも先の予測をたてながら飼育をしていけるようにしましょう。

大きくなればなるほど、その成長を見守った時間が長い程やはり喜びも一塩、カマキリ愛が深くなりますよ。

こちらのケースを使用する時にはやはり縦型に設置をしてます。しかしそうなると天井の部分が網ではなくツルツルしたプラスチック面になってしまいます。天井での脱皮の可能性が大きいカマキリには少し心配な飼育環境になります。

なのでこういった形でケースを使用する場合には天井部分を補強しておいた方が安心です。

横面と天井を補強した例

補強する素材は鉢底ネットなどを使用しています。詳しくは次の項目の用意する物2【止まり木、足場】へ→

最後の脱皮=羽化はその後の脱皮での修正がきかないので失敗はいつも以上に許されません。確実に成功へと導けるようにまず第一にスペースを確保してあげましょう。脱皮&羽化については脱皮&羽化攻略法へ→

【☆☆個体識別のコツ☆☆】

ちなみに写真のケース左下にマスキングテープに名前を書いて貼って個体の識別が出来るようにしています。

こちらは早生まれ組。6匹だけなので名前をつけました

大量飼育になると名前をつけてられなかったのですがマステの色を変えて種類分け(オオカマ、チョウセン、ハラビロ)していました。

名前をつけると何匹いても愛着度が違うと思いますよ。それに複数いると目印をつけておかないとどれがどれだか分からなくなります。マステには名前だけではなく脱皮した月日なども記入しています。

マステは貼ってはがせるので飼育ケースを交換してもまた新しいのに張り替えれるので便利でした。1匹1匹を識別して飼育することで確実に成長を見守り脱皮の時期などを把握&比較していけるのでこうしたメモ代わりの存在はオススメです。このマステに書いた脱皮の周期の記録はカマキリの脱皮の周期は最短1週間?で紹介しています。脱皮の周期などについては一大イベント!脱皮と羽化2【周期と回数】をご覧下さい。

【☆☆ケースで重視したいのは天井部分☆☆】

しきりに縦長縦長と繰り返していますが、縦型であるのはカマキリは元々自然の中で草木などに捕まり暮らしてますから上に昇る習性があります。

横移動ではなく縦に移動する生活をしているんですよね。だからこその縦型です。縦にある程度スペースがあれば脱皮の際も楽々ぶら下がれますよね。
飼育してきて何度も脱皮を目撃していますがどんなに止まり木を入れても結局ケースの天井にあたる部分で脱皮をする事が多いです。

天井に位置する排水溝ネットで脱皮を終えたカマキリ

つまり天井はカマキリの脱皮スポットとしてとても重要なポイントです。脱皮の時捕まりやすい様に私の場合は排水溝ネット(ストッキング素材)で蓋をしています。これさえあれば止まり木がいらないくらいに足場になります。

※こちらの図ですと「不織布」とありますがこれについては下記で説明しています。

私の購入している排水溝ネットは元々淵にゴムが入って居るのでそのまま使っていますがその部分の形状によっては排水溝ネットも輪ゴムでとめる必要性が出てくるかもしれません。

seiaで購入した排水溝ネット(深型)

使用するケースにもよりますが浅型もあります。

プラカップの場合は浅型で十分だと思います。深型を使うともたついて邪魔かもしれません。

こちらは目の粗いタイプ。餌が逃げやすいのでオススメしません。こちらの場合は淵にゴムがないので輪ゴムが別途必要です。

そういえば虫かごと聞いてクリアケースに網の蓋がついたものの他に全面網目で透明の窓がついたものを思い浮かべた人もいると思います。
全体的に網目だしカマキリの脱皮スポットだらけであっちの方が安心だしいいじゃん!って思うかもしれません。
カマキリにとっては確かに問題ないかもしれません。しかし餌が逃げるんです。特に幼齢の頃の小さな餌が。あとショウリョウバッタは見るからにそうですけど顔も体も細いのでこの手の虫かごだと脱走します。安価ですし脱皮で止まる所が多いのでお手持ちだったりこれしかないって時には普通に使用できると思います。ただし餌は逃げるでしょうからオススメしません。
また、蓋に使用する素材で洗濯ネットの様な素材のものとか干物干す用のやつとか見るからに使えそうですよね。あれをあのまま使ったらどこでも脱皮出来そうだし最高じゃん!と思ったのですがカマキリが餌を取るときに鎌が引っかかりやすいのがデメリットです。
あと全体が網の様になっているものだと心配になるのは湿度を保てないだろうってところですね。通気性が良すぎます。蒸れるよりはマシかもしれませんが(トラウマ)

脱皮の際には一定の湿度が必要となってくるのでそこまで考えてケースも工夫をしてあげましょう。




【☆☆不織布使用時の注意点と餌が逃げる時の代用☆☆】

ケースの蓋として排水溝ネットをオススメしましたが、真冬の孵化をした場合などの寒い季節には更に不織布を被せて輪ゴムで留めています。不織布は季節や加湿、部屋の温度によってはケース内が蒸れる可能性があるので状況をみて使用するしないを考えましょう。

季節的に冬~春にかけてなら保温効果もあると思いますがカマキリが通常生まれる5月以降は高温になるようなら蒸れる可能性が高いので使用しない方がいいでしょう。我が家はそれで蒸れて赤ちゃんカマキリをかなり死なせてしまったので。。。住環境にもよるかと思いますがオススメできません。

しかしこの不織布「保温」の意味だけでなく幼齢のカマキリに与える小さな餌(ショウジョウバエなど)が逃げるのを防止する意味もあってつけていました。

幼齢のカマキリの餌は小さいので僅かなネットの隙間から出てきてしまいます。部屋をハエやアブラムシが散歩しているのも慣れますが(笑)やはり気分いいものではないのでこの場合は不織布など通気性の良くない素材ではないもの、我が家ではティッシュをばらして(2枚重なっているので)1枚にして輪ゴムでとめて被せておきましょう

これで餌の脱走は防げると思われます。

しかし1日くらいで一度取り払った方がいいです。カマキリの餌の周期は基本2日に一度と言う感じになるので餌を食べたらすぐとって次の餌あげのタイミングまでは通気性を保ってあげましょう。これでも結構蒸れるかもしれないので心配な方は排水溝ネットだけにしておいた方がいいかもしれません。蒸れは本当に怖いので…。

【☆☆排水溝ネット扱い方☆☆】

排水溝ネットはとても破れやすい素材になるので2枚被せておくと安心です。破れた隙間から餌が逃げるだけならまだしもカマキリ自体が逃げて行方不明になったら悲しいですからね。使用する際には穴があいてないかチェックするようにしましょう。鎌が引っかかるのはちょっと心配ですが布性のものなどよりはダメージはマシ化と思われます。我が家では今のところそのまま鎌が取れてしまったり致命的な事にはなってないので継続して使用しています。引っかかりやすいと言う事はつまりは脱皮の際には確実に心強い足場になってくれると言う事です。メリットデメリットそれぞれの素材にあるので比較して納得いくものを選んでいきましょう。

餌をあげる時には排水溝ネットを少しめくって投入します。

ちなみに蓋を輪ゴムでとめる場合劣化して来たら新しいのと交換して下さい。劣化して切れてしまうと蓋が取れてカマキリが逃げてしまう可能性があります。うちの場合は3回くらい使うともう心配な劣化具合いになっているので二重に輪ゴムをかけたりしてます。もし用意出来るのであれば髪の毛を結ぶ様なゴムなどをちょうどいい長さに切って使う方がゴムが切れる心配は減ると思います。こちらも100均で購入出来ます。

排水溝ネットにゴムがついているタイプのものはケースに合えば輪ゴムなしでも使えると思いますがここは飼育者さんそれぞれの心配性度合いによりますね。輪ゴムで更に抑えておいて損はないとは思います。

【☆☆その他使えそうな素材☆☆】

例にあげた素材に限らず様々な素材で工夫して飼育してみて下さい。

蓋には他に換気扇フィルターなども使えます。要するにカマキリや餌の虫が逃げなくて通気性を保てて鎌が引っかかってもあまり心配がない素材ならいけますね。経験上ガーゼなどはやや鎌が引っかかりやすかった様に思えます。だったら普通にハンカチとかのがいいかもですね。タオルなどのけば立った素材は思い切り鎌が引っかかると思うので避けた方がいいと思います。鎌の欠損はカマキリの命に関わります

またカブトムシのケースなどに使うコバエをシャットアウトするビニール製のものは非常に湿気が溜まる上ツルツル素材で捕まりにくいのでオススメ出来ません。

コバエ対策のディフェンスシート、勿論カブトムシの時には大活躍です。

これを付けてバッタを飼育していたら何匹か蒸れたのか死んでしまいました。

よく昆虫を捕まえて来てケースがないととりあえず何か入れ物に入れてラップで蓋して爪楊枝で穴をプチプチ開けたりしませんか?あれも恐らくカマキリ向きではないかと思いますが一時しのぎ程度にはなるかもしれません。

 

飼育ポイント★カマキリの飼育ケースは天井を重視する

 

飼育のメインになるケースについての基礎知識はこれでバッチリですよね。では次の頁ではカマキリがカマキリらしく暮らす為に必要な止まり木についてみていきましょう。




用意する物2【止まり木、足場】へ→

飼育準備品メニューへ戻る→

サイトトップへ戻る→