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7.後ろ足が両方脱げない
2017.06.01 前足まで脱皮をした状態のカマキリ 後足を残したこの状態で脱皮に躓く個体が居ます
ここまで来て後足のみが抜けきらない場合は大体は後足の途中までは脱げているけどそこで止まってしまっている中途半端な状態だと思います。
カマキリはある程度体の自由もきくのでジタバタしているでしょう。
2017.06.02 まるで拘束されているかの様な状態
順調に脱皮の経過途中なのか、それとも躓いているのか。そこを判断するのはカマキリ本体の色でしょう。6/1のカマキリはまだ脱皮したてですし幼齢のせいもあり黄色に体をしています。6/2の方は時間が経過して体が乾いていってしまっているので黒っぽくなっていってます。カマキリが脱皮したての時は緑色褐色に関わらず透き通るような色をしています。ここを見分けるのは慣れもありますが見分ける知識を持っておきましょう。
体が透き通って脱皮したての状態の時の方が脱皮失敗のフォローの効果が良く出ます。善は急げでしょう。
脱皮不全は脱皮不全ですが、ここまでくればやっとカマキリの命には関わらないと思います。
後足が不具合が出てしまっても前足があるのでとりあえずは歩行などには問題ありません。しかしやはり4本ある内の2本が使えないのは大変ですし、脚4本は脱皮の際に体を支える部分になるので重要ですから早めに対処しましょう。
<<対処法>>
両後足が脱皮不全を起こした状態で時間がたってしまったカマキリの場合はぬけがらによって両後足が拘束された様に固まっている事があります。
こうなった個体を発見した時はまず両足の拘束を解放してあげる事が大事だと思います。繋がってしまった後足をばらす作業を真っ先にします。つなぎ目となっている抜け殻を切る様にして脚を左右バラバラにしてあげましょう。そして脚の拘束がなくなった後に脚に残った古い皮を取り除いてあげましょう。
まず拘束をばらした方がカマキリが脚を開くと言う脱皮に必要な動きを奪いにくいと思います。拘束された状態が長くなってしまうと後足はただ引きずった様な形になってしまいます。脚は踏ん張る力が必要でその際に関節が大事な役割を果たします。出来るだけここへの負担を早めに取り除いてしまいましょう。
6の項目と同じになりますがぬけがらの脱がし方は加湿をして古い皮を柔らかくしながら脚を抜いてあげましょう。カマキリに直接水をかける事は出来るだけ避けたいのでこの場合は出来るだけ脚の部分のみ、スポイトなどで水滴を垂らしてあげましょう。傷つけない様にカマキリが脱皮をする方向を意識してするっと抜いてあげましょう。関節の部分を支点にするのがコツであります。
我が家で起こる脱皮不全で一番多いパターンがこれでした。
もう脚も固まり始めてしまっている事が多く脱皮の皮も固いので結構湿らせないと脱がせられないと思います。脱皮の工程で最後の方ですからね。水分不足に陥りやすいのでしょう。
8.後ろ足の片方が脱げない
脱皮不全は脱皮不全なのですが脚1本なら次の脱皮にも通常の生活にもカマキリはさほど困った感じはありませんのでそこまで心配はいりません。少なくとも命には関わらないレベルなので安心しましょう。
後ろ足の片方が脱げない場合でも案外脱皮の仕上げのお尻は抜けたりするようで、片脚にぬけがらまるごと引きずっているカマキリを何度か見かけた事があります。
<<対処法>>
とりあえず後足にぶら下がった抜け殻を早めに取り除いてあげましょう。残ってしまった抜け殻を取り除くのは勿論早ければ早いほど良いです。片脚に抜け殻の重さの負担が全てかかってしまったとなるとその脚は抜け殻を取り除いた後も伸び切った状態になってしまって移動をする際などは引きずっている様に見える事が多いです。
しかし抜け殻を取り除いてすぐはそうでも案外通常の脚に近い状態まで持ち直す個体も居ます。脚に関しては次の脱皮が控えている限りは例え欠損しても再生をするので見守っていってあげましょう。
ただ餌を取りにくそうにしていたり心配な場合は直餌しましょう。