旅立ったカマキリ
この冬我が家はオオカマキリ3匹を飼育する事になりましたが、その内2匹は既に天国へと旅立ってしまいました。
1匹目はレイン
2匹目はミラクルでした。
ミラクルについては一番遅く捕獲をしてきましたが捕獲をして来た順番は勿論関係ないですね。一番知りたいのはカマキリが生まれた日です。生まれた日がきっと遅ければ長生きをするだろうし、生まれた日が早ければ早い程カマキリは越冬をしていく事は難しくなると思います。
はっきりと生きれる日数が決まっているわけではないと思うのですが、大体の寿命と言うのは決まっているものだと感じます。
弱った個体にいくら手を尽くしてもどうしたって長生きをしてはくれません。やはりカマキリが長生き出来るかどうかは寿命によるものが一番強い様な気がします。
しかし寿命には抗ってこそとも言えるのが飼育の醍醐味ではないでしょうか。自分の飼育能力を試す時!今こそ!って具合にうまくいけば自己への承認欲求も満たされつつ~と言うのが飼育を楽しむと言う事の正体でしょうからね。
そんな下心誰しも人間にはある。生かそうとも死なそうともそれぞれのスタイルがある飼育下で全ては自分のエゴが根底にある事を忘れずにいきたいと常々私は思って居ます。おごらないように。
ってなんだか話が脱線してしまっていますが飼育下だからこそ自然下とは違う環境を用意する事が出来ます。これが飼育下でカマキリの寿命にあらがう術です。冬場の自然下にカマキリが生きる為の何が足りなくてカマキリ達は死んでしまうのか?を考えれば簡単ですね。
寿命尽きるのを待つだけのカマキリの冬場飼育について今年は保温の項目をまとめ直しました。温度と日光メニューから保温についての項目を是非ご覧下さい。
寿命。これは本当に全ての生き物にとって変えられない運命だと思います。
そして本来持っている寿命を覆す様々な命を奪う事故や病気が存在します。
本当は寿命まで生きられるのに途中で事故で命を落としてしまう…。
これを決めるのは間違いなく運です。その個体、カマキリの持った運。
カマキリにとっても人間にとってもいつまで生きれるのか決めるのは運こそ全てと言っても過言ではないんじゃないでしょうか。
こういった命を落とす要因も自然下では「淘汰」と言われますね。しかし人間が事故で死んでしまったそれを「淘汰」なんてむごい言い方する人居ないですよね?
だから精いっぱい生きているカマキリ達の命も軽く見るわけでなく少しでもいいので大切に考えてくれる人が増えたらいいなと思います。
とは言え人間とカマキリでは母数も持つ寿命も様々な事柄全てにおいて全然違うのであまり同列に考えるのもおかしくなってしまいますけどね(笑)
ただ、行き過ぎた思想を持つのではなく飼育をするのであればそれは命であると言うのをちゃんと忘れないようにしたいんです。そしてそういう考えを理解する人が増えてくれればと思います。
その上で声高らかに言いたいと思います。
カマキリ卵嚢の冬場飼育は絶対防いで!!
部屋にほったらかしてたら絶対に生まれます。
冷蔵庫か外の温度が上がらない場所への配置を徹底して下さい。
卵嚢についてはこちらでまとめています。
まぁこの項目も大分古いのでちょっと更新をしていきたいですね。初動からごっそりと文章を連ねてしまったのであちこち修正やら付け足しを加えていきたいところが多いですw
春に孵化をして活動をして来てこの冬を迎えた成虫カマキリ。彼らはあとは寿命を費やして死ぬだけです。死ぬのを待つだけと言っても過言ではありません。またまた人間に重ねてみれば私たちだってそうですよね。みんな生まれた瞬間から死に向かっています。
言い方が残酷かもしれないですけどこの事は私の中では確信をしています。
人間は寿命が長いけれど動物たちは短い子達も多い。昆虫であるカマキリはもっとずっと短いのです。だから無事子孫を残して成虫になってからはカマキリ達はそれこそ死を待つだけの存在になります。
だからと言ってぞんざいな扱いをしてはいけませんよ。大切にしてあげましょうね!
出来る限りの事をしてあげて長生きできるようにするのは悪い事ではないと思いますよ。ただここは人間の「死んでほしくない」と言うエゴもあります。自然に任せてそのまま命を閉じる事も決して悪い事ではないと思います。なので繁殖&産卵後のカマキリ成虫の扱いについては私は個人的には長生きさせたい派ですが長生きさせる方法を必ずした方がいいとは思ってません。
絶対!もーっと大切にしないといけないのが卵嚢でありカマキリの赤ちゃんたちです!
この子達が親カマキリ=今年のカマキリ達の唯一の希望です。
この子達を無下に扱われて失くすのでは今年を一生懸命生き抜いて来たカマキリ達がとても気の毒です。そして今年のカマキリ達は去年のカマキリ達が残した卵嚢から生まれました。
卵嚢はずーっとずーっと必死に繋いで来た命の賜物なんです。
だから大切にしないといけないんですよね。
けど卵嚢の管理なんて面倒くさい~なんて場合は是非親カマキリの採集場所の辺りの安全な場所に接着剤ででも張り付けておいて欲しいです。あ、この際向きはちゃんと確認しましょう。膨らんでる方が上で凹んでる方が下ですからね!!
それかもう親カマキリの採集地にほっぽっておいてくれてもかまわない。一応それでも生まれるので。とにかく時期を間違えて生まれない様にしてあげて欲しいです。
どんな時でも扱っているものが命である事を忘れないで欲しいです。
ちなみに私は冬場孵化を経験しています。だからこそ言っています。
ただその卵嚢についてはカツオブシムシに毒されていたので早めに孵化をした6匹のみ生き延びて春孵化組は死んでしまったので逆に良かったっちゃあ良かったんですけどね。
飼育下で生まれたカマキリの卵嚢はほぼカツオブシムシによる寄生はないはずです。春まで保管さえすれば孵化を迎える事が出来るはずです。
どうかお願いします。
ところでメイはまだまだ元気です(笑)