カマ以外:バッタ目

カマキリ以外の生き物たち:バッタ目

私が一番捕獲をする頭数が多いのはこちらのバッタ系の昆虫になります。なんといってもカマキリの餌になってもらう子も多数。いつも感謝をしています。

けど餌として捕獲をしていってもタイミングがずれたりしてカマキリの大きさと見合わない大きさになってしまったバッタなんかは暫く飼育をしていたりもします。長く育てているとどうしても愛着がわいてしまうので餌として捕獲をしてきてもそのまま成長を見守る事も多々。どうしたって子供がかわいがってしまったりなんかしてると餌にしにくくなりますからね…。

トノサマバッタ

THEバッタ、と言う感じの姿をしているのがこのトノサマバッタ。仮面ライダーって感じします。

褐色個体メス2018.06.14

褐色個体オス2018.06.14

緑色個体オス2018.06.14

緑色メスと緑色オスの交尾2018.06.14

結構長い事交尾をしていました。メスがとても大型でオスがかなり小さ目に見えますね。卵を持つ分もあるのかもしれませんがメスの方が比較的ゆっくり動くイメージです。オスの方がすばしっこくよく飛ぶのかなかなか捕まりません。(私は)

カマキリの場合でもオスの方が飛ぶと言われていますがこれ系はどれもそうなのかもしれないですね。カブトムシやクワガタもメスの居る所にオスが飛んできますから。メスは待つ側って感じなんでしょうか。

2018.06.17

こちらは褐色個体同士のカップル。見つけた時点で地面でこの状態だったのでカップをかぶせて捕獲をしました。

カマキリは共食いがあるので交尾がなかなか踏み込めない領域ですがバッタは比較的お手軽に交尾を出来ます。むしろオスメス両方入れておくと気づいたら卵産んでたりします(笑)

カマキリにのめり込む前に長く飼育した個体がトノサマバッタとツチイナゴでした。どちらも羽化前からの飼育だったのでかわいがっていたのですがトノサマバッタはとてもおとなしくなんだかなついてる様な錯覚さえ起こしてしまいそうなくらいにかわいかったのに比べてツチイナゴはケースの掃除をしようとするたび蓋の内側でスタンバって逃げようとしてるのでなんてかわいくないんだろうと思っていました(笑)ツチイナゴとの性格の合わなさもあいまってよりトノサマバッタへの愛は深まってしまいましたね。

ただ当時飼育をしていたオスらしきトノがたまたまおとなしかっただけのようで…2018年度捕獲をしたトノサマはどの子もかなり暴れる子でしたw暴れると言うかトノサマはやはりキック力がとても強いので一度の蹴りでもかなりの衝撃がありましたね。一度捕獲をしてしまえばトノサマもイナゴもまぁおとなしいものなのですが。

クルマバッタモドキ

特徴:トノサマバッタやクルマバッタによく間違えられるややこしい見た目をしている、成虫になると背中にエックス「x」の模様が出るのが特徴

2017.8.24北海道にて 雨天だけど跳ねてました。 クルマバッタモドキの幼齢らしい(Twitterで教えていただきました!

掴んでなくても逃げない かわいい

色もいいですね。肩乗りとか最高です。




トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキはそこそこよく似ているようで。慣れている人でも見分けが難しそうです。私が実際に捕まえたバッタは大体がクルマバッタモドキやヒナバッタ、トノサマバッタが多いようです。正真正銘のクルマバッタは1度しか見た事がありません。分布は地域による様でクルマバッタはたくさんいるけどトノサマバッタは見つからないと言う地域もあるようです。

2016.8.21茨城にて撮影 こちらもクルマバッタモドキ

緑色は褐色より少ないみたいなので見つけると少し嬉しいですね。

2018.06.04 

2018.06.04

こちらはトノサマバッタの幼齢ととても良く似ているのですが羽化した結果クルマバッタモドキであると判明しました。羽化後はこんな感じです。

2018.06.17 背中に特徴的なX模様がしっかり入ってますね。

2018.06.17

↓よく似たトノサマバッタとクルマバッタモドキを並べて比較

2018.06.18

左がクルマバッタモドキで右がトノサマバッタ

上がクルマバッタモドキで下がトノ

左がトノサマバッタで右がクルマバッタモドキ

一番違うなと思ったのは顔でしょうか。数年見守ってやっと見分けられるようになりましたが慣れるまでは本当にややこしいです。

まぁ一番見分けやすい違いは大きさなのかもしれません。この比較画像の子達もそうなのですがトノサマバッタはオスで、クルマバッタはメスの様子でした。バッタのオスは通常小型ですがクルマバッタモドキはメスでもトノサマバッタのオスくらいのサイズしかないって感じですね。

ヒナバッタ(多分)

北海道にて 子供の爪が伸びているのが気になりますねw

ヒナバッタかな?ちょっと自信ないです。

バッタは羽化をするとかなりの距離を飛ぶようになるのでなかなか捕まえにくくなるし手に入れたいのなら幼齢の頃にゲットしておくといいですね。飼育をするとなっても羽化を見守った方が楽しいし。

かなり暴れるし性格はイナゴタイプ。餌向きじゃない気はする。

バッタあるあるのこの「醤油」の出しっぷり。

いくら苦手タイプとは言えこの持ち方はないですね。子供ですけど。バッタを捕獲する時は脚が取れる可能性があるので脚は持たずに胴を持ちましょう。他の昆虫でもそうですけどバッタは自決率が高い気がします。

コバネイナゴ

特徴:THEイナゴ。佃煮にされるやつ。

ん?これはフキ?

昔田園地帯に住んでいたんですけどとてつもない数のイナゴがいましたね。佃煮にする地方だったので元々地元ではない私はトラウマですが休み時間に学校で回ってきたのを思い出します(笑)

身が厚いので美味しいんでしょう…か?私の地域ではなかなか見つからないのですが、成虫カマキリの餌にちょうど良いですね。

↓イナゴの赤ちゃん?

2018.04.15 何イナゴの幼虫か分からないですがこの模様は多分イナゴ?

ヒシバッタ

特徴:1cmないくらいのサイズの小型のバッタ。名前の通りひし形をしている。苔などを食べるらしく湿気の多い場所に多い。飼育は他のバッタに比べて難しいみたい。

子供の持ち方があれでよくわからないですけど子供の指先でもこんな隠れてしまうくらいに小さなバッタです。

謎バッタ

何かの幼虫かな?バッタ全般を直翅類と呼びますが中には幼虫の時と成虫が全然姿が違うものもいるので同定は慣れて居ないと困難です。twitterで種類を教えていただく第一位かと思います、バッタ(笑)

ショウリョウバッタ

特徴:メスが巨大、オスはチキチキと鳴いてよく飛ぶ。色変&模様の出方がとてもバリエーションに飛んでいて個体比較がとても楽しい。噛みついたりしない穏やかな性格で捕まえやすいが餌がなければ共食いもする。

2017.8.20 緑色個体 筋有 メス成虫

ショウリョウバッタはとてもおとなしいバッタだしよくいるので幼虫はカマキリの餌にする率が高いのですが実は好きなバッタのひとつだったりもします。特にこの筋模様がついた成虫はとてもきれいで大好き。

とても美脚ですね。

このひょうきんな三角の顔がにくめないですね。メスは10cm近くあるかな?

2017.8.18 こちらは褐色個体のメス 筋模様あり

2017.8.18 こちらは緑色同士のオスメスつがい 

小さい方がオスです。体格差すごいですよね。

そして元々カマキリの餌用に飼育をしていたのであまりバッタについて考えずに飼育を続けていたら大変な事に…

2016.10.1

2016.10.2

なんとケースの中に卵を産んでいました。土の中に本来は産むものなのに土を入れないでおいたのでこんな事に…湿った土の中ではなくケースの壁に生まれた卵。上の写真の方は空気に晒されてすっかり乾いてしまっていました。ちなみに瑞々しいと下の写真の様にきれいな黄色をしています。

大変申し訳ない事をしてしまいました。とりあえずこの後土に埋めておきました。無事に孵化しているといいんですけどね。

2017.7.10 わかりにくいですが羽化前の齢のメスのショウリョウバッタです。もっとちゃんと写真撮っておけばよかった…。

2016.9.2

バッタあるあるですがそんなところにいると踏まれるよ状態のショウリョウバッタ 

脚は基本こうして体育座りみたいに膝を曲げています。

2017.8.20 こちらはオスのショウリョウバッタの成虫 緑色個体です。

メスに比べるととても小さいのでどうしても捕獲の際にはモブキャラ的な扱いになりがちです。かなり細いボディです。 このサイズの餌が手に入れば成虫のカマキリの1回分の餌にちょうど良いかと。

こちらもオス。

これはメスだったかな?手のひらに収まらないサイズはメスでしょうね。

オンブバッタ

2017.8.20 緑色個体 メス 4cmくらいですが成虫です

オンブバッタはショウリョウバッタよりも分かりやすく言うとデブです。

そして小型でメス4cm程度、オス3cm程度でしょうか。

緑色がメインぽいですが褐色もまぁまぁ見つかります。

太っているせいかショウリョウバッタに輪をかけたレベルにとろいです。跳ねる時は早いんですけどね。反射神経がないって言うか。草むらでひたすらじーっとしてるのをよく見かけます。

ショウリョウバッタが脚を立てた姿勢が基本なのに対してこちらは脚を畳みこんでいます。

ちなみに写真が見当たりませんが初齢頃のオンブバッタは本気のミクロサイズです。1cmないんじゃないでしょうか。

こちらは左がオス、右がメス。だったかな。オスは小さいので幼虫と間違える事があります。

ヒガシキリギリス

2018.05.31 とてもきれいな緑色個体幼虫

捕獲風景。噛まれました。

キリギリス系は獰猛だしがっつり肉食するのでカマキリの餌にはしにくいです。リリースが基本です。なんならカマキリの幼虫が食べられたりもするので恐ろしい存在です。

しかし色バリエーションも豊富ですし翅が長めのなどもいるので個体を比較する楽しみがありますね。

私の地域では秋頃はキリギリスだらけになります。

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