餌と水分6【通常の生餌を食べにくい難ありなカマキリへ】

パーツに欠損(不全)のあるカマキリの扱いは完全個別対応で!!人口餌もうまく活用

私が飼育をして来た中でも脚が1本ないカマキリなどが複数いましたがこれらのパーツに欠損などの何かしらのハンディがある個体は健康な個体と違って餌が取りにくい可能性が高いです

水分は問題なく口に出来るのですが問題は生餌です。

こういった場合は試しに餌を多めに入れて取れる様ならそのまま飼育でいいのですがもう完全に自分で餌を取れないと思われるのなら人工的に餌を与える必要があります。この場合ヨーグルトなどを爪楊枝や竹串の先につけて与えたり色々お世話が大変になる事があります。繰り返すようですがあくまで脱皮の失敗などをしない様にまずはサポートをしていってあげる事が賢明です。

竹串の先などに小さな餌をくっつけて差し出しても幼齢のカマキリは臆病なのでなかなか食べてはくれません。この場合ヨーグルトなど液状に近いものであれば鎌につけてやるといいでしょう。カロリー確保の為にマヨネーズを水で溶き気味にして与えた所反応が良かったです。カマキリは鎌の手入れはぬかりなく行う習性があるので鎌につけておけば掃除をする為に自然と口に運んでくれます。心配な個体にはこの方法は有効です。

また餌のサイズに敏感な個体もいるので通常のカマキリなら食べるサイズよりもずっと小さくすると食べてくれたりします。トリニドショウジョウバエを食べないのであれば更に小さなキイロショウジョウバエを試しましょう。もしくはアブラムシなどを自然から持ち帰り小さな個体を選んであげるといいでしょう。

どんなに餌の大きさに敏感な1齢幼虫でも1~2mm程度のものならば怖がらずに食べてくれると思います。

ただカマキリが自ら餌を捕獲出来るのであればこれらを入れておけば済むのですがカマキリに不具合がある場合は捕獲が困難となってしまうでしょう。小さなアブラムシやキイロショウジョウバエとなると翅を挟んでカマキリに与える事になりますがこれが小さすぎてやりにくいかと思います。

そうなるくらいならばトリニド程度のとりあえずは見えるサイズのものを選んで翅を挟んでカマキリに与えてしまった方がお世話をする上では楽かと思います。

カマキリは餌をピンセットなどで直接与えると怖がる個体がいるのですが鎌の届く所と言うかもう鎌スレスレの絶対届く範囲に渡してやると案外受け取ってくれたりもします。個性豊かな生き物なので色々と試してみてあげて下さい。

人工餌としてヨーグルトなどもとても使えるのですがやはり出来るだけ本来食べるべき生餌を与えたい気持ちを忘れずにいきましょう。これをちゃんと接種出来れば飼育をしていく上でも安心です。




弱り気味のコオロギも非常事態には有効活用してしまおう!

ピンセットでしっかり餌を掴んで与える方法は生きた虫ならその状態でもしっかり動いてくれるので有効ではありますが、あまり元気すぎると弱り気味だったり臆病だったりパーツの欠損があって体が不自由な個体では対応しきれなかったりします。

夏場などの季節にコオロギを通販して開封が遅れたりなんかすると4分の1程度は死着に近い状態のひっくり返ってピクピクしている死にかけ状態なのが届いたりもします。やはり暑さ=蒸れなどで仕方ない事ですが最初見た時はがっかりしてしまいますよね。

生きた餌しか食べないカマキリの餌としてはこうなったらもう使えないじゃないかと思ったのですが、これが結構有効活用出来ます。捨てちゃダメですよ!

これらのコオロギはあんまり動かないので簡単にピンセットで脚を掴むことが出来ます。脚を掴んでカマキリに運ぶと自然とコオロギが脚掴まれて宙づりになっているせいで揺れてくれるので(必要とあればブラブラさせる)動いたものに反応するカマキリはちゃんと食べてくれます。餌であるコオロギが弱ってくれていれば逆に弱り気味のカマキリにも害を及ぼす可能性が少なく与えやすくなるのです。

少し臆病な個体や脱皮不全や脚がないなどで餌を捕まえにくいハンディを背負った個体にもこういった抵抗をあまりしない餌はかなり有効活用出来ます。

コオロギなどの類の昆虫の場合、体液の詰まったお腹の部分がカマキリのメインの餌の部分になると思われるのでこれがまだぷりぷりしている状態ならばカマキリの餌にする事は十分に出来ます。

死んで時間がたって色が変わって乾燥して黒くなっている様なものはさすがに餌として与えるのは抵抗があるので私はあげませんが、間違えて自分のぬけがらを食べているのも見かけるくらいなので動かせば本当になんでも食べるのかもしれません(笑)

ただしさすがに不衛生な状態かとは思うのでこれはやはり避けましょう。

ちょっとえげつない話になってしまいますが死にかけや死にたて程度のコオロギなら問題なく使えるので試してみて下さい。これもカマキリの為であります。

まぁ敢えてこれらを与えるわけではなく欠損など問題を抱えたカマキリへの特別対応でや無負えずと思っておきましょう。コオロギの死因も細菌的なものがあったりすると怖いので進んであげるものではないです!本当に困った時だけ自己責任でどうぞ。

なかなか最初は直接餌を与えても食べてくれないかもしれませんが徐々にコツを掴んでいけると思うので試してみて下さい。

脱皮をするSサイズコオロギ

餌と水分が全てのカマキリにとってとても重要なものだと言うのがわかりましたね。




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